Samsungから発売されている「Galaxy Tab S10 Lite」と「Galaxy Tab S10 FE」は、どちらもSペンに対応し、手の届きやすい価格帯でありながら高性能なタブレットです。
しかし、モデル名が似ているため、 「Liteで十分な性能があるのか、FEとどちらがよいのか?」 「価格差に見合う違いはどこにあるのか?」 と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、Galaxy Tab S10 LiteとGalaxy Tab S10 FEのスペックや性能を徹底的に比較し、どのような方にどちらのモデルがおすすめなのかをまとめてみました。
ということで、このページでは、「Galaxy Tab S10 Lite vs S10 FE!価格、性能、どちらを選ぶべきか徹底検証」についてご紹介します。

S10 LiteとS10 FEは名前も似ているので、違いが気になりますね~
前モデルGalaxy Tab S9 FEとS10 FEの比較記事もあわせてご覧ください。
Galaxy Tab S10 LiteとGalaxy Tab S10 FE
今回比較するのは、Galaxy Tab S10 LiteとGalaxy Tab S10 FEです。
どちらもGalaxy Tab S10シリーズにラインナップされている、コストパフォーマンスに優れた機種で、Sペンにも対応しています。
ちなみに、Galaxyタブレットには、フラッグシップモデルである「Sシリーズ」と、Sペン非対応で性能を抑えつつ低価格の「Aシリーズ」があります。
Galaxy Tab S10 Liteは2025年9月19日に国内で発売されました。
同日には、Galaxy Tab S11シリーズ(S11、S11 Ultra)が発売されており、順当に行けばS11 FEとなるかと思いましたが、今回はS10 Liteとして発売されました。
なお、Liteが冠された機種はこれまでにも発売されており、直近ではGalaxy Tab S6 Liteがありました。
FEとLiteの違いとしては、LiteはFEよりも性能を抑えた低価格の機種というイメージです。
一方で、Galaxy Tab S10 FEは2025年4月18日に国内で発売されました。
S10 FEはFun EditionとしてS10よりも機能を抑えた低価格な機種となります。
S10 Liteは、S10 FE発売から5カ月しか経過していません。このことからも両モデルの違い、対象ユーザーがどこなのか気になるところです。

私はS10 Liteの発表を聞いて、S11 FEじゃないんだ!と驚きましたが、皆さんはいかがでしたか。
【最初に結論】Galaxy Tab S10 LiteとGalaxy Tab S10 FEの主な違い
結論として、両モデルの主な違いは以下のとおりです。
一方で、両モデルで変わらない主な点は以下のとおりです。
より詳細な違いを、これからじっくり見ていきましょう。
Galaxy Tab S9 FEとS10 FEのスペック比較表
まずは、両モデルのスペックを一覧表で比較してみましょう。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
通常価格 | 56,430円 | 83,820円 |
本体の高さ | 約254.3mm | 約254.3mm |
本体の幅 | 約165.8mm | 約165.8mm |
本体の厚さ | 約6.6mm | 約6.0mm |
重さ | 約524g | 約497g |
カラーバリエーション | 3色(グレー、シルバー、コーラルレッド) | 2色(グレー、シルバー) |
画面サイズ | 10.9インチ | 10.9インチ |
最大解像度 | 2112x1320(WUXGA+) | 2304×1440(WUXGA+) |
アスペクト比 | 16:10 | 16:10 |
画面の種類 | TFT液晶 | TFT液晶 |
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変) | 最大90Hz(可変) |
輝度 | 最大600nits | 高輝度モードで最大輝度600nit、屋外輝度800nit |
SoC | Exynos 1380 | Exynos 1580 |
クロック周波数 | 2.4GHz,2GHz | 2.9GHz,2.6GHz,1.9GHz |
コア数 | オクタコア(8コア) | オクタコア(8コア) |
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | MicroSD 最大2TB | MicroSD 最大2TB |
Sペン | 対応(付属) | 対応(付属) |
Sペン(防水性能) | 不明 | IP68 |
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 |
防水・防塵性能 | IP42 | IP68 |
バッテリー容量 | 8000mAh | 8000mAh |
急速充電 | 25W急速充電対応 | 45W急速充電対応 |
カメラ(アウトカメラ) | 約800万画素 | 約1300万画素 |
カメラ(インカメラ) | 約500万画素 | 約1200万画素 |
スピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
国内発売年月日 | 2025年9月19日 | 2025年4月18日 |
初期OS | Android 15 | Android 15 |
GPS | 対応 | 対応 |
NFC(おサイフ機能など) | 非対応 | 非対応 |
USB | USB2.0 Type-C | USB2.0 Type-C |
DeXモード | 対応 | 対応 |
付属品(Sペン以外) | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド |
ソフトウェアサポート期限 | 7年(2032年8月31日) | 7年(2032年4月30日) |
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの価格の違い
それでは、個別に見ていきましょう。
まずは、価格の違いです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
通常価格 | 56,430円 | 83,820円 |
Galaxy Tab S10 Liteの通常価格が56,430円、S10 FEが83,820円で、その価格差は27,390円となっています。しかも、S10 Liteは発売記念キャンペーンで2025年10月20日(月)9:59までは6,600円引きとなっており、49,830円(価格差は33,990円)となっています。
Sペン対応のGalaxyタブレットが5万円以内で購入できるのです。これはすごくお得だと言えます。
とはいえ、Liteはこの価格差の分だけFEよりも機能が抑えられています。
具体的にはどの部分が抑えられているのでしょうか。ここから具体的に開設していきましょう。

ここからの相違点を確認しながら、追加費用を払ってでもFEがよいのか、Liteで妥協できるのか、考えてみてください。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの外観・デザインの違い
具体的な相違点として、まずは外観の違いを見ていきましょう。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
本体の高さ | 約254.3mm | 約254.3mm |
本体の幅 | 約165.8mm | 約165.8mm |
本体の厚さ | 約6.6mm | 約6.0mm |
重さ | 約524g | 約497g |
カラーバリエーション | 3色(グレー、シルバー、コーラルレッド) | 2色(グレー、シルバー) |
本体サイズの違い
S10 LiteとS10 FEの本体の縦横サイズは同じですが、厚さはS10 FEの方が0.6mm薄くなっています。また、重さも約27g軽量化されています。このように価格の差は、本体サイズにも影響しているのです。
わずかな差ではありますが、毎日持ち運ぶ機会が多い方や、長時間手で持って利用する方にとって、この差が快適性に影響するでしょう。
ちなみに、サイズは違っていますが、バッテリー容量は両モデルとも8000mAhとなっています。
カラーバリエーションの違い
カラーバリエーションは、S10 FEが2色展開(グレー、シルバー)だったのに対し、S10 Liteはより3色展開(グレー、シルバー、コーラルレッド)となっています。

S10 Liteは新たにコーラルレッドが追加されており、赤が好きな方にとってはうれしいポイントですね。ただし、Sペンの色はすべて同じ色となっています。
また、上の画像を見ても分かるように、タブレットの前面はどの色であっても変わりがありません。そのため、(フチの色は若干違いますが・・・)カバーをつけるとカラーの違いは分かりにくくなりますので、あまりこだわらなくてもよいかもしれません。

色のこだわりがなければ、安いものや在庫があるものを選ぶのもアリですね。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの画面(ディスプレイ)の違い
画面(ディスプレイ)の違いについて確認していきましょう。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
画面サイズ | 10.9インチ | 10.9インチ |
最大解像度 | 2112x1320(WUXGA+) | 2304×1440(WUXGA+) |
アスペクト比 | 16:10 | 16:10 |
画面の種類 | TFT液晶 | TFT液晶 |
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変) | 最大90Hz(可変) |
輝度 | 最大600nits | 高輝度モードで最大輝度600nit、屋外輝度800nit |
ディスプレイのサイズとアスペクト比は同じですが、最大解像度が若干異なり、S10 FEの方が約14%ほどピクセル数が多くなります。
S10 Liteの解像度も日常使いや動画視聴には十分な高精細さですが、S10 FEだとよりシャープで繊細な表現が可能です。
解像度が高いということは、より多くの情報を表示できるということです。
Galaxyタブレットはアプリの分割表示(マルチウィンドウ)やポップアップ表示が可能ですが、このように複数のアプリを表示したときは、解像度が高い方がより多くの文字や情報が表示でき快適性がが向上します。

マルチウィンドウをよく使う場合は、解像度が高い方がよさそうだね。
また、両モデルとも最大90Hzのリフレッシュレートに対応しているため、Webサイトの閲覧や動画視聴を滑らかに楽しむことができます。
ただし、最大輝度がS10 FEの800nitから、S10 Liteでは600nitへと抑えられています。
そのため、日差しが強い屋外での使用が多い場合は、S10 Liteは画面の視認性が悪くなりますので、注意が必要です。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの処理能力(パフォーマンス)の違い
次は、処理能力(パフォーマンス)の違いについて解説します。
ここは特に気になる点かもしれません。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
SoC | Exynos 1380 | Exynos 1580 |
クロック周波数 | 2.4GHz,2GHz | 2.9GHz,2.6GHz,1.9GHz |
コア数 | オクタコア(8コア) | オクタコア(8コア) |
メモリ | 6GB | 8GB |
SoCの違い
SoCとはSystem on a chip(システム・オン・チップ)の略称で、CPUやほかの様々な機能のためのチップを統合したもので、タブレットの性能の中心となるものです。
S10 FEもS9 FEも、SoCはSamsungが自ら開発したものが採用されていますが、S10 Liteに搭載されているExynos 1380は、S10 FEに搭載されているExynos 1580よりも前の世代のもので、性能が抑えられています。
具体的には、S10 FEの前身モデルであるS9 FEに搭載されているSoCと同じです。
実際に、スマホやタブレットの性能を比較するときに使われるベンチマークアプリ「AnTuTu」のスコアでは、S10 FEは約89万なのに対し、S10 Liteは約58万となっており、FEの方が約1.5倍以上の性能を誇ります。
とはいえ、S9 FEと同じ性能ですので、S10 Liteでもブラウジングや動画視聴、オフィスアプリでの作業などには全く問題なく、快適に使用することができます。
S10 FEはより高性能なので、少し重めのゲームやアプリの切り替えなどにおいて、さらに快適に動作するでしょう。

S10 Liteは、2年前(2023年10月)に発売されたS9 FEと同程度の性能です。ということは、仕事でもプライベートでも快適に利用できるということです。
メモリの違い
メモリは「アプリを同時に動かす作業スペース」に例えられます。この作業スペースが大きい(メモリ容量が大きい)ほど、動画を再生しながらWebサイトを検索したり、複数の資料を画面分割で表示したりするなど、複数のアプリをスムーズに並行して動作させることができます。逆に作業スペースが小さい(メモリ容量が少ない)と、アプリを切り替えるたびに動作が遅くなったり、バックグラウンドのアプリが強制終了されてしまうことがあります。
特にGalaxyシリーズは、画面分割やポップアップ表示などで複数アプリを同時に動かせるため、メモリ容量は快適さを左右する大事なポイントです。
S10 Liteの6GBメモリでも、複数のアプリを同時に起動したり、アプリを切り替えたりといった操作は十分スムーズにこなせます。そのうえでS10 FEでは8GBへと強化され、より多くのアプリを開いたときでも安定感が増し、余裕のあるマルチタスク環境を実現しています。

Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの生体認証の違い
次は、生体認証の違いです。
タブレットのロック解除やセキュリティ保護に欠かせない生体認証機能でも、両モデルには違いがあります。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 |
S10 Liteは顔認証に対応しており、パスワードやパターン入力の手間を省き、素早くロック解除できる顔認証は便利です。しかし、指紋認証には対応していません。
一方、S10 FEは指紋認証と顔認証の両方に対応しています。
電源ボタン一体型の指紋センサーに指を置くだけで、素早く正確にロック解除が可能で、マスクを着用している場合や、タブレットに顔を向けていない場合でも、解除が可能です。
そのため、より高いセキュリティと利便性を求めるなら、指紋認証と顔認証の両方に対応しているS10 FEが断然おすすめです。S10 Liteは顔認証のみとなるため、利用シーンによってはやや不便を感じるかもしれません。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEのバッテリー性能の違い
次は、バッテリー性能の違いです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
バッテリー容量 | 8000mAh | 8000mAh |
急速充電 | 25W急速充電対応 | 45W急速充電対応 |
両モデルともに8,000mAhと大容量バッテリーを搭載しており、日常的な使用であればバッテリー切れを気にすることなく長時間利用できます。
しかし、急速充電の速度には違いがあります。
S10 Liteは25Wの急速充電に対応しているのに対し、S10 FEはさらに高速な45Wの超急速充電に対応しています。このW数が大きいほど早く充電できるため、バッテリー残量が少なくなっても短時間で大幅に回復させることが可能です。
朝の準備中や休憩時間など、限られた時間で素早く充電したい場合に、S10 FEの45W急速充電のメリットが際立ちます。ただし、45W充電には対応した充電器が必要となります。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEのカメラの違い
次は、カメラの違いについてです。
タブレットのカメラは、スマートフォンほど利用頻度は高くないものの、会議中の資料撮影や、ウェブ会議での利用など、ビジネスや学習の場面で活用することがあります。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
カメラ(アウトカメラ) | 約800万画素 | 約1300万画素 |
カメラ(インカメラ) | 約500万画素 | 約1200万画素 |
カメラ性能については、両モデルで大きな違いがあります。
まず、アウトカメラ(背面カメラ)は、S10 Liteの約800万画素に対し、S10 FEは約1300万画素と、大きく異なっています。この画素数の差は、撮影した資料やホワイトボード、風景写真などの精細さに直結します。S10 FEであれば、より高解像度でシャープな写真を残せるため、撮影した文字や細かい図面を拡大して確認する際に、その違いが明確に現れます。
次に、インカメラ(前面カメラ)ですが、S10 Liteは約500万画素、S10 FEは約1200万画素となっており、2倍以上の差があります。インカメラはウェブ会議をしたり、自撮りをするときに活用されますので、S10 FEの方が高画質でのウェブ会議が可能となり、より鮮明な映像で相手に自分を映し出すことができます。また、自撮り写真もより高精細に記録できます。頻繁にオンラインミーティングに参加する方や、高画質なビデオ通話を重視する方にとって、S10 FEのインカメラ性能は大きなメリットとなるでしょう。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの防水・防塵性能の違い
次は防水性能についてです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
防水・防塵性能 | IP42 | IP68 |
これまでLiteがつく機種や、Aシリーズの機種では、防水・防塵性能はありませんでした。そのため、S10 Liteにも防水・防塵性能は備わっていないかと思っていましたが、IP42等級とはなりますが、防水・防塵性能が備わっています。
これは、防塵性能としては、固形物が内部に侵入しにくく(直径1.0mm以上のワイヤーや固形物からの保護)、防水性能としては、垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴によって有害な影響を受けないというレベルです。
つまり、多少の誇りや小雨程度であれば問題ありませんが、水没や強い水しぶき、砂ぼこりの多い場所での使用は推奨されません。お風呂場での使用も避けた方がよいでしょう。
対して、S10 FEは最高レベルのIP68等級の防水・防塵性能を有しています。
S10 FEは、キッチンなどの水回りでの使用、お風呂での動画視聴、屋外での突然の雨、さらにはプールサイドなど、より多くのシーンで水やホコリを気にせず安心して使用できる高い耐性を持っています。

Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEのその他の違い
両者のその他の違いは以下のとおりです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
国内発売年月日 | 2025年9月19日 | 2025年4月18日 |
ソフトウェアサポート期限 | 7年(2032年8月31日) | 7年(2032年4月30日) |
国内発売日は5カ月しか違いません。これほど短期間で新しいモデルがリリースされたことから、S10 LiteがS10 FEの後継モデルというわけではなく、それぞれ異なるコンセプトとターゲット層を持つモデルであることが分かります。これまで説明してきたように、両モデルには価格帯や性能に明確な違いがあるため、モデル名が似ていても、単純な上位・下位互換の関係ではないと言えるでしょう。
また、ソフトウェアサポートについては、両モデルともに7年間のOSアップデートとセキュリティアップデートが提供される予定です。これは、長期にわたって安心してタブレットを使用できることを意味し、Androidタブレットの中でも非常に手厚いサポート期間と言えます。
どちらを選んでも長期間の利用が前提となるため、発売日の差によるサポート期間の若干の差はありますが、気にならない範囲でしょう。
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEの共通点
ここまでGalaxy Tab S10 LiteとS10 FEの相違点について解説してきましたが、両モデルで共通なところは以下のとおりです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 Lite | Galaxy Tab S10 FE |
---|---|---|
Sペン | 対応(付属) | 対応(付属) |
ストレージ容量 | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | MicroSD 最大2TB | MicroSD 最大2TB |
スピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
GPS | 対応 | 対応 |
NFC(おサイフ機能など) | 非対応 | 非対応 |
USB | USB2.0 Type-C | USB2.0 Type-C |
DeXモード | 対応 | 対応 |
付属品(Sペン以外) | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド |
(共通点)Sペン対応
最初にご紹介しておきたい共通点は、どちらのモデルも筆圧4,096段階検知に対応したSペンが付属しているという点です。
GalaxyのタブレットといえばSペン!という方も多いのではないでしょうか。
Sペンは、精密な筆圧感知と低遅延により、紙に書くような自然な書き心地を実現します。ちょっとしたメモ書きから、イラスト制作、PDF資料への書き込み、アイデア出しなど、ビジネスシーンからクリエイティブな用途まで幅広く活用できるでしょう。Sペンは本体に同梱されていますので、タブレット購入後すぐにその優れた機能を体験できるのも魅力です。

DeXモード
2つ目の特徴的な共通点としては、両モデルともDeXモードに対応しているという点です。
DeXモードとは、タブレットをパソコンのように使用できるモードで、通常、アプリを起動すると全画面表示になりますが、パソコンのようにウィンドウで開けるようになります。ウィンドウなので、ドラッグアンドドロップで移動することも可能ですし、複数のアプリを起動して作業をすることも可能になります。キーボードやマウスを接続すると、WindowsやMacOSのようなデスクトップ環境がタブレット上で再現できます。
どちらの機種でも、DeXモードを活用することで、単なるタブレットの枠を超えた高い生産性を実現できます。ビジネスシーンでの利用や、本格的な作業をタブレットで行いたい方にとって、非常に魅力的な機能と言えるでしょう。

【結論】Galaxy Tab S10 LiteとGalaxy Tab S10 FEの主な違い
ここまでの比較をまとめると、S10 LiteとS10 FEには次の点で違いがありました。
S10 Liteの良いところ・イマイチなところ
また、S10 LiteとS10 FEを比較してS10 Liteの良いところとイマイチなところは次のとおりです。
S10 FEの良いところ・イマイチなところ
逆に、S10 Liteと比較した、S10 FEの良いところとイマイチなところは次のとおりです。
S10 LiteとS10 FEを購入するときの判断ポイント
ここまで、両モデルの主な違いや共通点、それぞれの良いところ・イマイチなところを詳しく見てきました。では、実際にどちらのモデルを選ぶべきか、購入の判断ポイントはどこにあるのでしょうか。
S10 LiteとS10 FEは、どちらもSペンやDeXモードに対応し、ほぼ同じサイズで、ディスプレイサイズも同じ(10.9インチ)、そして、90Hzのリフレッシュレートを備えています。しかし、価格差が約2.7万円あり、S10 Liteは価格を抑えるために一部の機能がS10 FEより控えめになっています。
この「約2.7万円の価格差に対して、S10 Liteの機能で十分と割り切れるか」が、モデル選びの大きなポイントとなるでしょう。
具体的には、S10 FEは価格が約2.7万円上がりますが、その分、処理性能、カメラ、急速充電、防水・防塵性能、生体認証(指紋)といった多くの機能が向上しています。これらの「快適性や安心感」に約2.7万円の価値を見出せるのかどうかで判断してください。
こんな人におすすめ
そんなS10 LiteとS10 FEですが、それぞれどんな人におすすめなのでしょうか。
まず、両方に共通することですが、ブラウジングや動画視聴や簡単なゲームなどのエンタメを楽しみたい方、メモアプリやOfficeアプリなど仕事でも活用したい方におすすめの機種です。
一方で、Galaxy AIをゴリゴリに活用したい人や、3Dゲームや動画編集がメインのハードな使い方を想定している人には、S10 LiteやS10 FEではなく、S11シリーズ(S11、S11 Ultra)がおすすめです。
Galaxy Tab S10 Liteがおすすめな人
そのうえで、次のような人には、Galaxy Tab S10 Liteがおすすめです。
S10 FEはSペン対応のGALAXYタブレットの中では最も低価格な機種です。それでいて、2023年に発売されたGalaxy Tab S9 FEと同等の処理性能を有しています。わたしはS9 FEも所有していますが、処理性能に関しては全く問題がなく、快適に使用できるレベルです。
そのため、ペン入力に対応し、快適に使えるタブレットを安く手に入れたい人にはおすすめです。
ただし、防水・防塵性能はそれなりです。お風呂場で使用したいとか、雨が降る屋外でも使用する可能性があるという方には、おすすめできません。逆に、それ以外の場所では普通に使えますので、たいていの人にはおすすめできると思います。
また、指紋認証機能も搭載されていません。顔認証がありますが、マスク着用時には使用できなかったり、指紋認証よりもセキュリティレベルが低いため、Galaxyのセキュリティ上、4時間以上ロックしているときは再度パスコードやパターンによる認証を行わなければなりません。このような不便さもありつつ、顔認証だけでよいという方にはおすすめです。
S10 Liteのカメラ性能はS10 FEより劣りますが、タブレットのカメラはあくまで補助的な位置づけで、写真やビデオ通話の画質にそこまでこだわらない方にはおすすめです。
Galaxy Tab S10 Liteは、防水性能や指紋認証、カメラ性能にはこだわりがなく、Sペンが使えて、快適なタブレットが欲しいという方におすすめの機種です。
Sペンも不要だよという方には、A9+がおすすめです。
Galaxy Tab S10 FEがおすすめな人
次のような人には、Galaxy Tab S10 FEがおすすめです。
S10 FEはS10 Liteよりも約2.7万円の価格差がありますが、屋外や水回りで使用する方は、IP68の高い防水・防塵性能を備えるS10 FEがおすすめです。キッチンやお風呂、プルーサイド、屋外作業など、水濡れやほこりが気になる場所でも安心して使用できます。また、最大輝度もLiteよりも高く、屋外での視認性が高い点もおすすめできる理由です。
また、S10 FEは顔認証に加えて、指紋認証にも対応しています。Liteをおすすめするパートでも触れましたが、単純にセキュリティが高いだけでなく、4時間ごとにパターン認証が求められるということもありませんので、利便性も向上します。
さらに、指紋認証はSamsungのパスワード管理アプリ「Samsung Pass(Galaxy Pass)」にも対応しています。このアプリを使えば、ウェブサイトのパスワード、住所、クレジットカード情報といった機密性の高い情報を、指紋認証するだけで高いセキュリティを保ちながら自動入力することができ、日常的な利便性が大きく向上します。
このように、ロック解除の利便性とセキュリティを重視する人にはS10 FEがおすすめです。
S10 FEは、アウトカメラ(1,300万画素)とインカメラ(1,200万画素)ともにS10 Liteより高画質です。資料撮影、オンラインミーティング、自撮りなど、タブレットで高精細な写真やビデオ通話をしたい方にはおすすめです。
Galaxy Tab S10 FEは、価格差に見合うだけの「快適性」「安心感」「高性能」を求める方におすすめの機種です。
まとめ
Galaxy Tab S10 LiteとS10 FEは、どちらもSペンに対応し、コストパフォーマンスに優れた魅力的なタブレットです。
S10 Liteは、約5.6万円という圧倒的な価格の安さが最大の魅力。それでいてビジネス用途・プライベートにも十分に活用できますので、とにかく費用を抑えたい方には最適な選択肢となるでしょう。
一方、S10 FEはS10 Liteより約2.7万円高価ですが、処理性能、画面品質、カメラ、急速充電、防水・防塵性能(IP68)、指紋認証など、あらゆる面でS10 Liteを上回る高性能モデルです。タブレットで本格的な作業をしたい方、高い快適性や安心感を求める方には、FEを選ぶことで価格差以上の満足感が得られるはずです。
ご自身の予算、主な用途、そしてタブレットに求める「快適さ」や「安心感」のレベルを考慮し、最適な一台を選んでください。
以上、このページでは、「Galaxy Tab S10 Lite vs S10 FE!価格、性能、どちらを選ぶべきか徹底検証」についてご紹介しました。