エクセルでは、直線や曲線を引く機能がありますが、波線はどうやって引くのでしょうか。
このページでは、エクセルで省略に使えるきれいな波線を引く方法をご紹介します。
スグにためセル! – ここを読めばすぐ使える
エクセルできれいな波線を引くには、「図形」メニューの「波線」や「小波」ではなく「曲線」を使って、セルの枠線の交点を順番にクリックするときれいに波線が引けます。
1 「挿入」タブの「図形」から「曲線」を選択する。
![挿入タブの図形から曲線を選択する図](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-002.jpg)
2 セルの枠線の交点を順番にクリックすると波線が引ける。
![セルの交点を順番にクリックする図](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-003.jpg)
※ より詳しい解説はここから下に続きます。
エクセル標準の「波線」「小波」を使ってみる
実は、エクセルには「波線」や「小波」という図形があります。
![波線と小波の図](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-004.jpg)
でも、これらの図形では、波の数が少なすぎるんです。
![波線と小波は波の数が少ない](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-005.jpg)
そのため、横に伸ばすと、ゆる~い波線になってしまいます。
![波線と小波は横に伸ばしても波の数は増えない](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-006.jpg)
そして、1本線ではありません。あくまでも図形です。線ではないんです。
![波線と小波は線ではなくあくまでも図形](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-007.jpg)
ということで、もっと使い勝手の良い波線の描き方をご紹介します。
曲線を利用して波線を引く
実は、波線は「挿入」タブの「図形」にある「曲線」を利用しても描くことができます。
![](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-008.jpg)
「曲線」を選択した後、波の山と谷にしたい部分をクリックしていけば、波線になります。
![フリーハンドで曲線を使って波線を引く](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2016/04/08-波線の描き方-009-2.gif)
しかし、上の動画のようにフリーハンドで波線を描こうとするとうまく描けません。
![あまりきれいじゃない波線](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-010-2.jpg)
やや大げさに書いたのですが、高さや幅がばらばらで、あまりきれいじゃない波線になってしまいました・・・。
では、どうやればきれいな波線が描けるのでしょうか。
セルの枠線を利用して波線を引く
きれいな波線がどのようなものかというと、波の幅が揃っていて、波の高さも揃っている波線がきれいな波線と言えるでしょう。
![きれいな波線の図](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-011-2.jpg)
ということで、波の高さと幅を揃えればいいのですが、幸いにも、波線を引くのはエクセルの中です。
エクセルには、セルの枠線がありますので、これを目安にして波線を引けばいいのです。
それでは、実際にやってみましょう。
「挿入」タブから「図形」「曲線」と選択し、セルの縦の枠線と横の枠線の交差したポイント(交点)を順番にクリックしていきます。
![枠線の交点をクリックしていく](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-012.jpg)
曲線の最後はダブルクリックをすることで終了することができます。
![](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-013-3.gif)
これできれいな波線を引くことができましたね。
セルの幅や高さを揃えることができないときの対処法
この波線を引くときは、前提として、セルの幅と高さをそれぞれ揃えておく必要がありますが、すでに作業中のエクセルの場合は、セルの幅や高さを変更してしまって、揃っていないことがありますよね。波線を引くためにわざわざセルの幅や高さを元に戻さなければならないのでしょうか。
![列の幅をかえってしまったデータの図](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-014.jpg)
いいえ、その必要はありません。
もしセルの幅や高さを変更してしまっていたら、新しいシートを追加して、そこで作業してしまえばいいのです。
新しいシートを追加するとセルの高さや幅はそれぞれ揃った状態になりますよね。
![新しいシートでは行の高さも列の幅も揃った状態になる](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-015.jpg)
こうして新しいシートで描いた波線を、利用したいシートにコピーすればいいのです。
![新しいシートで波線を書いて、利用したいシートにコピペすればいい](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-016-1024x316.jpg)
最後に、不要になったシートも削除しておきましょう。
こんなときはためセナイ・・・
セルの枠線の交点を使って波線を描くということは、Altキーを使えばいいんだなと思った方もいるかもしれませんね。
というのも、Altキーを使って直線を引けば、線がきちんとセルの枠線や交点の上にくっつくんですよね。
![](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-021.gif)
しかし、残念ながら、曲線に関してはAltキーを押しながら描いても、きれいにセルの枠線にマウスがくっつかないのです。
![少しズレる](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2016/04/7-2.png)
それでも、交点を目安にして曲線を引けば、目安がないときよりもきれいな波線を引くことができますし、どうしてもズレるのが嫌だという場合は、エクセルを拡大して、曲線を引くといいですよ!
![拡大すると、波線を引きやすくなる](https://tamecell.net/wp-content/uploads/2022/07/08-波線の描き方-020.jpg)
エクセルを拡大するには、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを上に回すのが最も簡単です。
まとめ
ということで、エクセルでは、グラフで省略をあらわしたり、長い表の省略をあらわしたりと、何かと波線を使いたいときが出てきます。
そんな時には、今回ご紹介した方法できれいな波線を引きましょう。
以上、このページでは、エクセルで省略に使えるきれいな波線を引く方法をご紹介しました。