Samsungから2025年4月18日に新しく登場した「Galaxy Tab S10 FE」。大人気モデルだった「Galaxy Tab S9 FE」の後継機として、どのような進化を遂げたのでしょうか?
「新しいモデルが出たけど、S9 FEから買い替えるほどの違いはあるの?」 「今買うなら、どっちがコスパがいい?」
そんな疑問をお持ちの方のために、Galaxy Tab S9 FEとS10 FEのスペックや性能を徹底的に比較し、どのような方にどちらのモデルがおすすめなのかをまとめてみました。
このページでは、「【徹底比較】Galaxy Tab S10 FEはS9 FEから何が進化した?買い替えるべきか徹底検証」についてご紹介します。

新機種が出るたびワクワクしますよね。さ~て、今回はどんなところが進化したのかな?
Galaxy Tab S9 FEのレビューはこちらからご覧ください。
Galaxy Tab S10 FEとGalaxy Tab S9 FE
今回比較したのは、Galaxy Tab S10 FEとGalaxy Tab S9 FEです。
機種名のとおり、S10 FEはS9 FEの後継機種ですが、Galaxyのフラッグシップモデルである「Sシリーズ」に位置付けられており、Sペンが使える機種の中では最も低価格帯の機種となります。
ちなみに、Sシリーズよりも機能を抑えた廉価版の位置づけの「Aシリーズ」もあります。
Galaxy Tab S10 FEは2025年4月18日に国内で発売されました。
S10シリーズはS10 FEのほかにGalaxy Tab S10+、S10 Ultra、S10 FE+がラインナップされており、S10 FEはFun Editionとして最も低価格な機種となります。
前モデルであるGalaxy Tab S9 FEは2023年10月19日に発売されました。
S9シリーズはS9 FEのほか、S9、S9+、S9 Ultra、S9 FE+の5機種が展開されています。

ここから、2つの機種の比較を紹介していきます。
【最初に結論】Galaxy Tab S10 FEとGalaxy Tab S9 FEの主な違い
まず、時間がない方のために結論からお伝えします。両モデルの主な違いは以下のとおりです。
一方で、両モデルで変わらない主な点は以下のとおりです。
より詳細な違いを、これからじっくり見ていきましょう。
Galaxy Tab S9 FEとS10 FEのスペック比較表
まずは、両モデルのスペックを一覧表で比較してみましょう。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
通常価格 | 83,820円 | 68,800円 |
本体の高さ | 約254.3mm | 約254.3mm |
本体の幅 | 約165.8mm | 約165.8mm |
本体の厚さ | 約6.0mm | 約6.5mm |
重さ | 約497g | 約523g |
カラーバリエーション | 2色(グレー、シルバー) | 3色(グレー、ミント、ラベンダー) |
画面サイズ | 10.9インチ | 10.9インチ |
最大解像度 | 2304×1440(WUXGA+) | 2304×1440(WUXGA+) |
アスペクト比 | 16:10 | 16:10 |
画面の種類 | TFT液晶 | TFT液晶 |
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変) | 最大90Hz(可変) |
輝度 | 高輝度モードで最大輝度600nit、屋外輝度800nit | 高輝度モードで最大輝度600nit、屋外輝度720nit |
SoC | Exynos 1580 | Exynos 1380 |
クロック周波数 | 2.9GHz,2.6GHz,1.9GHz | 2.4GHz,2GHz |
コア数 | オクタコア(8コア) | オクタコア(8コア) |
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | MicroSD 最大2TB | MicroSD 最大1TB |
Sペン | 対応(付属) | 対応(付属) |
Sペン(防水性能) | IP68 | IP68 |
生体認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 |
防水・防塵性能 | IP68 | IP68 |
バッテリー容量 | 8000mAh | 8000mAh |
急速充電 | 45W急速充電対応 | 15W急速充電対応 |
カメラ(アウトカメラ) | 約1300万画素 | 約800万画素 |
カメラ(インカメラ) | 約1200万画素 | 約1200万画素 |
スピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
国内発売年月日 | 2025年4月18日 | 2023年10月19日 |
初期OS | Android 15 | Android 13 |
GPS | 対応 | 対応 |
NFC(おサイフ機能など) | 非対応 | 非対応 |
USB | USB2.0 Type-C | USB2.0 Type-C |
DeXモード | 対応 | 対応 |
付属品(Sペン以外) | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド |
ソフトウェアサポート期限 | 7年(2032年4月30日) | 4年(2028年) |
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEの価格の違い
それでは、個別に見ていきましょう。
まずは、価格の違いです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
通常価格 | 83,820円 | 68,800円 |
Galaxy Tab S10 FEの通常価格が83,820円、S9 FEが68,800円で、その価格差は15,020円となっています。S10 FEは性能向上に伴い、価格も上昇しています。
S10 FEは性能がアップしていますが、S9 FEも十分な性能を持っていますので、型落ちで安くなるS9 FEを購入するのもアリかと思います。
つまり、“安さで選ぶならS9 FE、性能で選ぶならS10 FE”という関係になります。
では、S10 FEで具体的にどんな点がパワーアップしているのかを解説していきましょう。

ご自身の予算と、求める性能のバランスを考えて購入を決断したいですね。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEの外観・デザインの違い
次は外観の違いです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
本体の高さ | 約254.3mm | 約254.3mm |
本体の幅 | 約165.8mm | 約165.8mm |
本体の厚さ | 約6.0mm | 約6.5mm |
重さ | 約497g | 約523g |
カラーバリエーション | 2色(グレー、シルバー) | 3色(グレー、ミント、ラベンダー) |
本体サイズの違い
S10 FEとS9 FEの本体の縦横サイズは同じですが、厚さはS10 FEの方が0.5mm薄くなっています。また、重さも約26g軽量化されています。毎日持ち運ぶことを考えると、この差は嬉しいポイントです。
ちなみに、サイズは小さくなっていますが、バッテリー容量は変わらず8000mAhなのもGoodです。
カラーバリエーションの違い
カラーバリエーションは、S9 FEが3色展開だったのに対し、S10 FEはよりシンプルな2色展開となっています。

S9 FEではファッショナブルなカラーで個性を出すことができましたが、S10 FEはグレーとシルバーのシンプルなカラーとなっています。また、Sペンの色も違いがなくなってしまいました。
しかし、上の画像を見ても分かるように、タブレットの前面はどの色であっても変わりがありません。
そのため、カバーをつけるのであれば、あまりこだわらなくてもよいかもしれません。

色によるこだわりがなければ、安いカラーのものを買うといいでしょう。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEの画面(ディスプレイ)の違い
画面(ディスプレイ)の違いについて確認していきましょう。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
画面サイズ | 10.9インチ | 10.9インチ |
最大解像度 | 2304×1440(WUXGA+) | 2304×1440(WUXGA+) |
アスペクト比 | 16:10 | 16:10 |
画面の種類 | TFT液晶 | TFT液晶 |
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変) | 最大90Hz(可変) |
輝度 | 高輝度モードで最大輝度600nit、屋外輝度800nit | 高輝度モードで最大輝度600nit、屋外輝度720nit |
ディスプレイのスペック(サイズ、解像度、リフレッシュレート)はほとんど同じです。
どちらのモデルも10.9インチの大画面で、最大90Hzのリフレッシュレートに対応しているため、Webサイトの閲覧や動画視聴を滑らかに楽しむことができます。また、屋外での視認性を高める「ビジョンブースター」機能も引き続き搭載されています。
ただし、屋外輝度がS9 FEの720nitから、S10 FEは800nitへと進化しています。
これにより、屋外で画面の視認性が向上しています。屋外での利用が多い方にとってはうれしいポイントです。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEの処理能力(パフォーマンス)の違い
次は、処理能力(パフォーマンス)の違いについて解説します。
ここが両モデルの最も大きな違いです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
SoC | Exynos 1580 | Exynos 1380 |
クロック周波数 | 2.9GHz,2.6GHz,1.9GHz | 2.4GHz,2GHz |
コア数 | オクタコア(8コア) | オクタコア(8コア) |
メモリ | 8GB | 6GB |
SoCの違い
SoCとはSystem on a chip(システム・オン・チップ)の略称で、CPUやほかの様々な機能のためのチップを統合したもので、タブレットの性能の中心となるものです。
S10 FEもS9 FEも、SoCはSamsungが自ら開発したものが採用されていますが、S10 FEに搭載されているExynos 1580は、S9 FEに搭載されているExynos 1380よりも新しく、より高性能となっています。
実際にスマホやタブレットの性能を比較するときに使われるベンチマークアプリ「AnTuTu」のスコアでは、S9 FEが約58万なのに対し、S10 FEは約89万と約1.5倍以上の性能を誇ります。日常的な作業はもちろん、複数のアプリを同時に使うマルチタスクや、少し重めのゲームもS10 FEの方が格段に快適に動作します。

AnTuTuスコアが約1.5倍以上の進化ですが、正直ここまで進化するとは思っていませんでした。これは価格差も納得かもしれません。
メモリの違い
メモリは「作業机の広さ」に例えられることが多く、机が広いほど同時に多くの資料を広げて効率よく作業できます。スマホやタブレットも同じで、メモリが大きいほど複数のアプリを同時に開いてもスムーズに動作します。逆にメモリが少ないと、動きが重くなったり、アプリが落ちてしまったりすることもあります。
特にGalaxyシリーズは、画面分割やポップアップ表示などで複数アプリを同時に動かせるため、メモリ容量は快適さを左右する大事なポイントです。
S9 FEの6GBメモリでも、複数のアプリを同時に起動したり、アプリを切り替えたりといった操作は十分スムーズにこなせます。そのうえでS10 FEでは8GBへと強化され、より多くのアプリを開いたときでも安定感が増し、余裕のあるマルチタスク環境を実現しています。

Galaxy Tab S10 FEとS9 FEのストレージ容量の違い
次は、ストレージ容量の違いについて解説します。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
ストレージ容量 | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | MicroSD 最大2TB | MicroSD 最大1TB |
ストレージ容量は、アプリや写真、動画、音楽、ダウンロードしたファイルなどを保存しておけるデータの保管スペースのことです。容量が大きいほど多くのデータが保存できますが、容量が小さいとあっという間にいっぱいになってしまい、動作が重くなる原因にもなります。
S10 FEとS9 FEではストレージ容量はどちらも128GBで違いはありません。しかし、外部ストレージであるMicroSDカードの最大保存容量がS9 FEの最大1TBに対し、S10 FEでは最大2TBと2倍の大きさまで対応可能となりました。これにより、より多くのデータを保存することができるようになりました。

写真や動画をたくさん撮る場合は、容量が大きい方を選びたいですね。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEのバッテリー性能の違い
次は、バッテリー性能の違いです。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEのバッテリー性能の違いは、主に急速充電の速度にあります。バッテリー容量自体は同等ですが、充電にかかる時間に大きな差があります。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
バッテリー容量 | 8000mAh | 8000mAh |
急速充電 | 45W急速充電対応 | 15W急速充電対応 |
両モデルともに、バッテリー容量は8,000mAhで同じです。これはタブレットとしては大容量であり、一般的な使用であれば長時間の駆動が可能です。
急速充電の速度については、S10 FEが45W急速充電に対応しています。このW数が大きいほど早く充電でき、S10 FEはS9 FEの約3倍の速度で充電できるため、バッテリー残量が少なくなっても短時間で大幅に回復させることが可能です。
朝の準備中や休憩時間など、限られた時間で素早く充電したい場合に、S10 FEの45W急速充電のメリットが際立ちます。ただし、45W充電には対応した充電器が必要となります。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEのカメラの違い
次は、カメラの違いについてです。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEのカメラ性能は、主に背面(アウト)カメラの解像度に大きな違いがあります。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
カメラ(アウトカメラ) | 約1300万画素 | 約800万画素 |
カメラ(インカメラ) | 約1200万画素 | 約1200万画素 |
まず、前面に搭載されているインカメラ(サブカメラ)については、両モデルとも約1,200万画素の超広角カメラを搭載しており、ビデオ通話やオンライン会議などで高画質の映像を提供できる点は共通しています。
一方で、本体背面のアウトカメラ(メインカメラ)は、S9 FEが約800万画素であったのに対し、S10 FEでは、約1,300万画素へと大幅にアップグレードされています。
この画素数の向上により、S10 FEはS9 FEよりも約1.6倍高精細な写真を撮影できるようになり、文書のスキャンや風景の記録など、タブレットのカメラを実用的に利用する際の画質が大きく向上しています。また、動画撮影については、両モデルともに最大でUHD 4K解像度に対応しています。

Galaxy Tab S10 FEとS9 FEのその他の違い
両者のその他の違いは以下のとおりです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
国内発売年月日 | 2025年4月18日 | 2023年10月19日 |
初期OS | Android 15 | Android 13 |
ソフトウェアサポート期限 | 7年(2032年4月30日) | 4年(2028年) |
初期OSは、S9 FEではAndroid 13を搭載して発売されましたが、S10 FEは、最新のAndroid 15を初期OSとして採用しています。とはいえ、S9 FEもAndroid 15にアップデート可能です。
また、ソフトウェアサポート期限がS9 FEでは4年間でしたが、S10 FEでは7年間と大幅に長くなりました。S10 FEは、最新のセキュリティ対策と新機能のOSアップデートを受け取ることができ、より長く安心して最新の環境でタブレットを使用したいユーザーにとって、非常に大きな利点となります。
Galaxy Tab S10 FEとS9 FEの共通点
ここまでGalaxy Tab S10 FEとS9 FEの相違点について解説してきましたが、両方のタブレットで違いがないところは以下のとおりです。
比較項目 | Galaxy Tab S10 FE | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
Sペン | 対応(付属) | 対応(付属) |
Sペン(防水性能) | IP68 | IP68 |
生体認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 |
防水・防塵性能 | IP68 | IP68 |
スピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー | Dolby Atmos対応 デュアルスピーカー |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
GPS | 対応 | 対応 |
NFC(おサイフ機能など) | 非対応 | 非対応 |
USB | USB2.0 Type-C | USB2.0 Type-C |
DeXモード | 対応 | 対応 |
付属品(Sペン以外) | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド |
(共通点)Sペン対応
どちらのモデルも筆圧4,096段階検知に対応したSペンが付属します。そのため、メモを取ったり、イラストを描いたりといったクリエイティブな作業にすぐに活用できます。
また、本体同様、SペンもIP68の防水・防塵に対応しているため、水回りでも安心して使えます。

(共通点)生体認証
両モデルの生体認証としては、指紋認証と顔認証が採用されています。
特に、指紋認証は、センサーが本体側面の電源ボタンに統合されているため、タブレットを持った時の自然な動作で、軽く触れるだけで、素早く画面ロックを解除することが可能です。
さらに、この指紋認証はSamsungのパスワード管理アプリ「Samsung Pass(Galaxy Pass)」にも対応しています。このアプリを使えば、ウェブサイトのパスワード、住所、クレジットカード情報といった機密性の高い情報を、指紋認証するだけで高いセキュリティを保ちながら自動入力することができ、日常的な利便性が大きく向上します。
防水・防塵性能
どちらの機種もIP68等級の防水・防塵性能を備えています。
IP68は、最高レベルの防塵・防水性能で、粉塵が内部に入らず、継続的に水没しても内部に浸水しないレベルとされています。ちなみに、付属のSペンも同様にIP68に対応しています。
そのため、キッチンやアウトドアなど、水濡れや砂埃が気になる環境でも、比較的安心してタブレットを使用することができます。屋外や、工事現場などでもペンを使って作業を行うことができるのです。
DeXモード
両モデルとも、DeXモードに対応しています。
DeXモードとは、タブレットをパソコンのように使用できるモードで、通常、アプリを起動すると全画面表示になりますが、パソコンのようにウィンドウで開けるようになります。ウィンドウなので、ドラッグアンドドロップで移動することも可能ですし、複数のアプリを起動して作業をすることも可能になります。
タブレットをより効率的でPCライクな作業環境として活用することができます。

【結論】Galaxy Tab S10 FEとGalaxy Tab S9 FEの主な違い
ここまでの比較をまとめると、S10 FEとS9 FEには次の点で違いがありました。
S10 FEの良いところ・イマイチなところ
また、S10 FEとS9 FEを比較してS10 FEの良いところとイマイチなところは次のとおりです。
S9 FEの良いところ・イマイチなところ
逆に、S10 FEと比較した、S9 FEの良いところとイマイチなところは次のとおりです。
S10 FEとS9 FEを購入するときの判断ポイント
主な相違点とそれぞれの良いところ・イマイチなところをあげてきましたが、購入の際の判断ポイントはどんなところでしょうか。
両モデルは、いずれもSペンや指紋認証、防水・防塵性能があり、画面サイズ、本体の縦横サイズもほぼ同じです。しかし、次の点で異なりますので、ここに価格差である約1.5万円を追加してもよいかが判断のポイントとなります。

まず、「費用対効果と長期利用」を重視するなら、S10 FEは初期費用こそ高くなりますが、最大7年間のソフトウェアサポートにより、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れる可能性があります。一方、S9 FEはより手頃な価格で購入できるため、初期投資を抑えたい場合に有利です。
次に、「パフォーマンスと快適性」が判断の軸となります。S10 FEは、強化されたCPUと8GBのRAMにより、よりスムーズな動作や高度なマルチタスク、重いアプリの利用に適しています。短時間で充電を済ませたい場合は、S10 FEの45W急速充電が大きなメリットとなるでしょう。S9 FEでも日常使いには十分な性能ですが、これらの点でS10 FEが優位に立ちます。
また、「データの保存と品質」も重要な検討事項です。S10 FEは背面カメラの画素数が向上しているため、タブレットで高精細な写真を撮影したい場合に有利です。さらに、外部ストレージとして最大2TBのmicroSDカードに対応しているため、大容量の動画やデータを保存したい方にはS10 FEが適しています。
これらの点を総合的に評価し、あなたの用途や期待値に最も合致するモデルを選択することが、満足度の高い購入へと繋がります。
こんな人におすすめ
そんなS10 FEとS9 FEですが、それぞれどんな人におすすめなのでしょうか。
まず、両方に共通することですが、ブラウジングや動画視聴や簡単なゲームなどのエンタメを楽しみたい方、Officeソフトなどを活用した仕事用として使用したい方におすすめの機種です。
一方で、Galaxy AIをゴリゴリに活用したい方や、3Dゲームや動画編集がメインのハードな使い方を想定している人には、S10 FEやS9 FEではなく、S10シリーズ(S10+、S10 Ultra)がおすすめです。
Galaxy Tab S10 FEがおすすめな人
そのうえで、次のような人には、Galaxy Tab S10 FEがおすすめです。
S10 FEは最大7年間のソフトウェアサポートがあります。対して、S9 FEはソフトウェアサポートが発売から4年後の2028年までとなります。S9 FEは安価に購入できますが、長期利用を考えているのであれば、S10 FEを購入したほうが長期的に見てコストパフォーマンスが優れており、おすすめです。
また、タブレットでカメラ撮影をして記録を残したいという方は、より高画質なS10 FEがおすすめです。
最近は、スマホに加えスマートウォッチを所有している方も多いと思います。そのため、充電器が足りないということもあるかもしれません。このような方にとっては、充電時間の短いS10 FEがおすすめです。また、充電を忘れてしまっても、短い時間である程度充電することも可能です。

処理性能の違いについては書いていないですが、それには理由があります。
S10 FEは、S9 FEより処理性能は優れていますが、S9 FEでも十分な性能を有しています。そのため、そのため、処理性能の高さだけを求めているのであれば、より高機能なS10シリーズを検討したほうがよいと思います。
Galaxy Tab S10 FEは、ペン入力ができて、長期間にわたって快適に使えるタブレットが欲しい方におすすめの機種です。
Galaxy Tab S9 FEがおすすめな人
次のような人には、Galaxy Tab S9 FEがおすすめです。
S9 FEはS10 FEよりも約1.5万円安く購入でき、セール時にはさらに値段差が広がります。
また、S9 FEはS10 FEよりも性能は劣りますが、それでも十分な性能を有しています。動画視聴、ブラウジング、電子書籍は全く問題ありませんし、オフィスソフトも十分快適に利用できます。
そのため、予算を重視する人にはS9 FEがおすすめです。
Sペンや指紋認証、防水・防塵性能、DeX機能も有しており、これらの機能を妥協せず手頃な価格で利用したい方にもS9 FEはおすすめです。
また、充電速度やカメラ性能もS10 FEに比べると劣りますが、これらにこだわりがない人にはS9 FEがおすすめです。
まとめると、S9 FEは型落ちの機種となりますので、より手頃に手に入れたい方にはおすすめの機種となります。
Galaxy Tab S9 FEは、普通に使えることはもちろんで、さらにペン入力や指紋認証・防水機能が欲しい方におすすめの機種です。
S9 FEは型落ちの機種となりますので、すでに購入できない可能性があります。
その場合は、さらに安価なGalaxy Tab S6 Liteもおすすめです。
まとめ
Sumsungから発売されているGalaxy Tab S10 FEは、S9 FEの正統進化モデルと言えます。特に処理性能の大幅な向上は魅力的で、これから長く快適に使いたいのであれば、価格差を考慮してもS10 FEを選ぶ価値は十分にあります。
一方で、S9 FEも十分な処理性能を有しており、Sペンや指紋認証、防水・防塵性能も備わっています。コストを重視するならば、価格が下がってくるであろうS9 FEも依然として魅力的な選択肢です。あなたの使い方と予算に合わせて、最適な一台を選んでください。
以上、このページでは、「【徹底比較】Galaxy Tab S10 FEはS9 FEから何が進化した?買い替えるべきか徹底検証」についてご紹介しました。
Galaxy Tab S9 FEのレビューはこちらからご覧ください。