ピアノを習い始めの初心者の方や、子どもにピアノを習わせたいという方は、ピアノの購入を検討するかと思いますが、ピアノを買うなら「電子ピアノ」がおすすめです。
「電子ピアノ」は、Amazonや楽天市場で検索してみると1万円台のものからあります。
こんなに安い電子ピアノを買っても大丈夫かな?と思われるかもしれませんが、習い始めの初心者や子どもの場合は、いつまでピアノを続けるかわかりませんので、高価なピアノを買うよりも、安い電子ピアノを購入するのもひとつの手です。
とはいえ、どのように選べばいいのか悩んでしまうかもしれません。
このページでは、本物のピアノと比較した電子ピアノのメリットや、電子ピアノを選ぶ際のポイントの説明に加え、最終的に何を決め手に選べばよいのかをご紹介します。
ページの最後には購入の決め手・予算別におすすめのモデルをご紹介しますので、どうぞ最後までご覧ください。
ということで、このページでは、あなたが重視する「購入の決め手」別におすすめな格安電子ピアノをご紹介していきます。
格安電子ピアノは大丈夫?
Amazonで「電子ピアノ」と検索すると、1万円台から見つかりますが、そのような電子ピアノはあまり聞いたことのないメーカーばかりです。
試しにAmazonで「電子ピアノ」を検索した結果を確認してましょう。などなど、中にはメーカー名が書かれていない怪しいものすらあります。
そんな格安電子ピアノは買っても大丈夫なのかな?ちゃんと使えるのかな?と疑問に思うかもしれませんね。
実は、わたしはKIMFBAYというあまり聞いたことのないメーカーの電子ピアノを3万円台で購入しましたが、問題なく使用できています。
本物のピアノと比較すると、音質が悪いのかもしれませんが、初心者であれば気になるレベルではありません。
また、初心者の場合はせっかく電子ピアノを買っても、いつまで続けるかわかりませんし、子どもであれば、汚したり、壊してしまう可能性もあります。そのようなことを考慮すると、高価なものよりも低価格な電子ピアノは安心して購入することができます。
子どもが、お菓子を食べたその手でピアノを弾いたこともありました。やめてくれ~!
そういった点からも、初心者には、格安電子ピアノがおすすめだと思います。
電子ピアノのメリット
そもそも、電子ピアノって何でしょうか。本物のピアノとはどのようなところが違うのでしょうか。
電子ピアノは、文字通り本物のピアノ(生ピアノやアコースティックピアノとも言います。)を電子化したもので、本物のピアノの音を電子技術によって再現したものです。弾き心地やタッチ感なども本物のピアノを忠実に再現しています。
電子ピアノは、本物のピアノと比較して次のようなメリットがあります。
調律の必要がない
本物のピアノは弦を叩いて音を鳴らしていますが、電子ピアノには弦はなく、スピーカーから音が出るようになっています。
弦がある本物のピアノでは、定期的に調律を行わなければ、音程が狂ってきます。
これに対し、電子ピアノには弦がありませんので、調律の必要はありません。
調律には専門の業者に依頼しないといけないのでその費用も掛かってしまいます。
電子ピアノではそのコストがかかりませんので、大きなメリットではないでしょうか。
音量調節ができる
電子ピアノは、電子的にピアノの音を再現していますので、音はスピーカーから出てきます。
そのため音量調節をすることができます。
また、イヤフォンやヘッドフォンを接続することもできますので、騒音問題で、家族とケンカになったり、近所迷惑になりづらいといった点もメリットです。
電子的な機能がある
電子ピアノは電子機器なので、録音機能がついていたり、メトロノーム機能がついていたり、鍵盤を半分に分けて左と右で同じ高さの音を鳴らすことができたりします。
また、Bluetooth内蔵モデルであれば、スマホやタブレットと接続して、譜面を表示したりといった拡張性もあります。
本物のピアノより安い
そしてなんといっても、電子ピアノは本物のピアノよりも安いという点も大きなメリットでしょう。
電子ピアノは価格が安いにもかかわらず、本物のピアノよりも機能は充実しており、コスパが良いとも言えます。
このように、電子ピアノには多くのメリットがあるのです。
電子ピアノのメリットをご説明したところで、ここから格安電子ピアノ選びのポイントをご説明します。
格安電子ピアノ選びのポイント
それでは、どのように格安電子ピアノを選べばいいのか、そのポイントについてご紹介します。
電子ピアノとキーボードの違い
ピアノに似た楽器として電子キーボードというものがあります。
「電子キーボード」もAmazonで検索すると、1万円以下のものがたくさん出てきますが、電子ピアノとどのように違うのでしょうか。
ピアニカ・鍵盤ハーモニカに比べ衛生的です。
結論から言うと、電子キーボードと電子ピアノは違うものなのです。
電子キーボードはピアノ以外にも、オルガンやギター、バイオリン、ドラム、ヘリコプターや銃声など様々な音を出すことができます。
これに対し、電子ピアノは基本的にはピアノの音色を再現したものです。ピアノ以外の音が出せるものもありますが、電子キーボードほど種類が多くなかったりします。
また、電子キーボードは鍵盤が軽く、ちょっと触っただけで音が鳴るようになっており、音の強弱をつけることができないものも多いです。
これに対し、電子ピアノは本物のピアノを再現したものですので、ピアノのように鍵盤が重く、音の強弱をつけることができます。
このように、電子キーボードと電子ピアノは全く別の楽器といえるのです。
ただし、電子キーボードの方が電子ピアノよりも相場が安いので、まずは電子キーボードから購入して様子を見ていくというのもアリだと思います。
鍵盤の大きさ
ピアノの鍵盤ひとつひとつの大きさというのは決まっているのですが、コンパクトさを重視する電子ピアノやキーボードの場合は、本物のピアノよりも鍵盤が小さいものもあります。
特に安い電子キーボードだと鍵盤が小さく、わたしは、これまで自宅ではそんな電子キーボードで練習していましたが、レッスン日にピアノ教室で本物のピアノを触ると、鍵盤の大きさの違いに違和感を感じていました。
そのため、鍵盤の大きさが本物のピアノと同じものかどうかというのは大事なことだと思います。
鍵盤の数
また、ピアノは、鍵盤の数も88鍵と決まっています。
しかし、こちらもコンパクトさを重視する電子ピアノや電子キーボードの場合は、32~61鍵のように少ないものもあります。
鍵盤の数が少ないと弾けない曲が出てきます。
初心者のうちはそんなにたくさんの鍵盤を使う曲は弾くことがないため問題ないと思いますが、上達してくると鍵盤が足りない曲に遭遇することになりますので、注意しておきましょう。
ハンマーアクション(鍵盤の押し心地)
鍵盤の押し心地やタッチ感も確認するポイントです。
本物のピアノは、ハンマーアクションといって、鍵盤を押すと内部にあるハンマーが弦を叩き、それによって音が鳴るようになっています。そのため鍵盤が重く、押し応えがあることや、押す強さによって音の強弱をつけられるようになっています。
電子ピアノでもこのようなハンマーアクションを内蔵したものがあります。
より本物に近いタッチ感や音の表現を求めるのであれば、ハンマーアクションを内蔵した電子ピアノを選ぶようにしましょう。
しかし、ハンマーアクションを内蔵した電子ピアノは値段が高くなってしまいます。
値段を抑えた電子ピアノの場合はバネが用いられていますが、ものによっては音の強弱をつけることができるものもありますので、値段を抑えたい場合はそのような電子ピアノを選ぶのもアリでしょう。
格安電子ピアノ購入の決め手
これらのポイントを踏まえ、格安電子ピアノを購入する際の決め手について整理してみました。
コンパクトタイプか据え置きタイプか
コンパクトタイプか据え置きタイプかというのは、鍵盤大きさや数にもかかわってきます。
コンパクトタイプは鍵盤が小さかったり、数が少なくなっていたりしますが、ピアノ全体がコンパクトなため場所を取りません。また、軽量で持ち運びがしやすく、お部屋の好きな場所で練習したり、練習しないときは片づけることもできます。そして、外出先に持ち出して使用することもできます。
なお、鍵盤の大きさや数を妥協せずにコンパクトさを求めるのであれば、折り畳みタイプといったものもあります。
一方で据え置きタイプであれば、持ち運びすることはできず、片付けることができないものの、お部屋のインテリアとなります。また、弾きたいと思ったらすぐに弾けるのもポイントです。
このように、コンパクトタイプがいいのか据え置きタイプがいいのかといった点は決め手のひとつになるでしょう。
鍵盤の押し心地・タッチ感
鍵盤の押し心地やタッチ感は、これまで説明してきたように本物のピアノに近づけたいのであれば、ハンマーアクションを内蔵した電子ピアノを選択するようにしましょう。
しかし、ハンマーアクションを内蔵した電子ピアノは値段が高くなってしまいます。
値段を抑えたい場合は、ハンマーアクションは内蔵されていなくても、タッチレスポンスといった機能で音の強弱がつけられるものもあります。しかし、本物のピアノのタッチ感とは違ってきますのでここをどう判断するかだと思います。
電子ピアノを購入するということはピアノ代わりにしたいということだと思います。
そう考えると、よりピアノに近い、ハンマーアクションを内蔵した電子ピアノを選択したほうがよいと思いますが、値段とも直結しますので、ハンマーアクションにこだわるのか、それとも妥協するのかというのは、決め手のひとつとなるでしょう。
メーカーの安心感
格安電子ピアノはKIMFBAYなど、あまり聞いたことのないメーカーばかりです。
しかし、ピアノの有名メーカーといえば、ヤマハやKAWAI、CASIO、Roland、KORGなどといったところでしょう。
これら有名メーカーの電子ピアノは、無名メーカーの電子ピアノと比べると相場が高く、同じような見た目の電子ピアノであれば、およそ2倍ほど高いです。
その代わり、音質や性能は有名メーカーの方が優れていますので、買っても間違いはなく、安心感もあります。また、有名メーカーの電子ピアノであれば、町の楽器店にも展示されている場合がありますので、試奏してから購入するということもできます。
一方で、無名メーカーの電子ピアノでもあっても、問題なく使用することができます。
上の方でも説明しましたが、わたしはKIMFBAYの電子ピアノを購入して、日々練習に使用していますが、問題なく使用できています。
このように、メーカーの安心感をとるのか、値段の安さをとるのかというのも決め手のひとつになります。
何よりも値段
これまで説明してきた決め手がありますが、やはり一番の決め手は値段という方もいらっしゃるでしょう。
初心者や子どもが使う電子ピアノであれば、いつまで続けるのかわからなかったり、特に小さい子どもに練習させる場合は、壊したり、汚してしまう可能性もあります。
そう考えると、まずはとても安いものから購入して、様子を見ながら高価なものに切り替えていくというのはあり得ると思います。
このように、何よりも値段を重視するというのも決め手のひとつになるでしょう。
購入の決め手別 おすすめ格安電子ピアノ
これまで説明してきたように、電子ピアノを選ぶ際の決め手がいくつかありました。
ここからは、その決め手と予算を組み合わせて、おすすめな格安電子ピアノをご紹介していきます。
コンパクトタイプと据え置きタイプでグループ化してご紹介していますので、最初にどちらかを選択しご覧ください。
コンパクトな電子ピアノ
コンパクトな電子ピアノのおすすめを予算別にご紹介します。
コンパクトな電子ピアノは、使わないときに片付けることができたり、外出先に持ち出して演奏会をしたりといった自由な使い方ができる点がいいですね♪
1万円台(何よりも値段)
何よりも値段を重視するという場合は、この電子ピアノがおすすめです。
この電子ピアノの特徴 | |
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鍵盤の数 | 61鍵盤(本物のピアノ:88鍵) |
鍵盤の大きさ(長さ×幅) | 白鍵:121.3mm×21.4mm(本物のピアノ:150mm×23mm) 黒鍵:72.3mm×11mm(本物のピアノ:95mm×11mm) |
ハンマーアクション | なし |
コンパクトさ | 折り畳み可能 |
メーカー | Cossain |
この電子ピアノは、値段が安く執筆時点では1万円を切っていました。
鍵盤の数は61鍵で、鍵盤の大きさも本物のピアノより若干小さいですが、折り畳みができてとてもコンパクトです。収納バッグもついている点もGoodです。
2万円台(鍵盤の押し心地・タッチ感がよい)
コンパクトな電子ピアノで鍵盤の押し心地やタッチ感の良さを求めるのであれば、ハンマーアクションを内蔵したこの電子ピアノがおすすめです。
この電子ピアノの特徴 | |
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鍵盤の数 | 88鍵(本物のピアノ:88鍵) |
鍵盤の大きさ(長さ×幅) | 白鍵:145mm×22mm(本物のピアノ:150mm×23mm) 黒鍵:95mm×11mm(本物のピアノ:95mm×11mm) |
ハンマーアクション | 内蔵 |
コンパクトさ | 折り畳み不可 |
メーカー | KIMFBEY |
この電子ピアノはハンマーアクションが内蔵されているため、本物のピアノに近いタッチ感があります。とはいえ、格安電子ピアノですので、本物のピアノに比べると鍵盤は軽く、繊細な表現は難しいでしょう。
ただ、鍵盤の数は本物のピアノと同じ88鍵で、その大きさも本物のピアノとほぼ同じです。
3万円台(メーカーの安心感がある)
コンパクトな電子ピアノでメーカーの安心感を求めるのであれば、この電子ピアノがおすすめです。
この電子ピアノの特徴 | |
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鍵盤の数 | 88鍵(本物のピアノ:88鍵) |
ハンマーアクション | 内蔵 |
コンパクトさ | 折り畳み不可 |
メーカー | CASIO |
この電子ピアノは、有名メーカーのひとつCASIO製です。CASIOの電子ピアノなら安心して購入できますね。また、この電子ピアノは本物のピアノと同じ88鍵の鍵盤がついているにもかかわらず、コンパクトな設計になっており、奥行きに関しては232mmと、メーカー調べで「世界最小スリムボディ(2022年9月時点)」となっています。
さらに、ハンマーアクションも内蔵されており、本物のピアノに近いタッチ感を得ることができます。
このような電子ピアノが3万円台で購入できますので、予算が許せば、最もおすすめの電子ピアノといえるでしょう。
据え置きタイプの電子ピアノ
据え置きタイプの電子ピアノのおすすめを予算別にご紹介します。
据え置きタイプの電子ピアノは、使わないときに片付けるということはできませんが、お部屋のインテリアにもなり、お部屋に置くだけでなんだかウキウキしちゃいます♪
3万円台(何よりも値段)
何よりも値段を重視するという場合は、このような電子ピアノがあります。
この電子ピアノの特徴 | |
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鍵盤の数 | 88鍵(本物のピアノ:88鍵) |
鍵盤の大きさ(長さ×幅) | 白鍵:145mm×22mm(本物のピアノ:150mm×23mm) 黒鍵:95mm×11mm(本物のピアノ:95mm×11mm) |
ハンマーアクション | なし |
コンパクトさ | 据え置きタイプ |
メーカー | KIMFBAY |
据え置きタイプの電子ピアノで値段を重視したとしても、3万円台となってしまいます。
ここまで出すのであれば、もうひと奮発して鍵盤の押し心地やタッチ感がよいハンマーアクションを内蔵したものをおすすめします。
ちなみに、Amazonのタイムセールなどでハンマーアクション内蔵の電子ピアノが3万円台まで値下げすることがありますので、そういったことからしても、この電子ピアノを購入するより、次におすすめする電子ピアノをおすすめします。
4万円台(鍵盤の押し心地・タッチ感がよい)
据え置き型の電子ピアノで鍵盤の押し心地やタッチ感の良さを求めるのであれば、ハンマーアクションを内蔵したこの電子ピアノがおすすめです。
この電子ピアノの特徴 | |
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鍵盤の数 | 88鍵(本物のピアノ:88鍵) |
鍵盤の大きさ(長さ×幅) | 白鍵:15cm×2.3cm(実測) 黒鍵:9.5cm×1.1cm(実測) ※本物のピアノと同じ |
ハンマーアクション | 内蔵 |
コンパクトさ | 据え置きタイプ |
メーカー | KIMFBEY |
この電子ピアノは、ハンマーアクションが内蔵されているため鍵盤の押し心地やタッチ感は本物のピアノに近いです。とはいえ、格安電子ピアノですので、本物のピアノに比べると鍵盤はやや軽く、繊細な表現は難しいかもしれません。
ちなみに、4万円台で販売されていますが、タイムセールでは3万円台近くまで値下げされることがありますので、その時が狙い目です。とはいえ、値引きクーポンが出ていることも多く、タイムセールを待たなくても安く購入することができるでしょう。
また、この電子ピアノは、以下のページでもご紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください。
6万円台(メーカーの安心感がある)
据え置きタイプの電子ピアノでメーカーの安心感を求める場合は、残念ながら5万円以下のものはありません。
やはりメーカーの安心感を求める場合は、格安電子ピアノでは無理なのでしょう。
とはいえ、7万円以下ということであれば、この電子ピアノがおすすめです。
この電子ピアノの特徴 | |
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鍵盤の数 | 88鍵(本物のピアノ:88鍵) |
ハンマーアクション | 内蔵 |
コンパクトさ | 据え置きタイプ |
メーカー | CASIO |
この電子ピアノは有名メーカのCASIO製です。鍵盤の数は88鍵あり、ハンマーアクションも内蔵されています。さらに、ヘッドフォンや高さが調整可能な椅子もセットとなっており、届いてすぐに弾き始めることができます。
上で紹介したKIMFBAYの電子ピアノは椅子がついていなかったので、別で椅子を購入することを考えると、案外こちらの電子ピアノの方がいいのかもしれません。
まとめ
Amazonなどで「電子ピアノ」と検索すると1万円台から高価なものまでたくさん出てきますが、その中でも5万円以下の格安電子ピアノは「買ってもいいのかな?」「ちゃんと使えるのかな?」といった不安があるかと思います。
しかし、初心者や子どもの練習用として「初めての電子ピアノ」を購入するのであれば音質やタッチ感なども全然問題がなく、逆に、いつまで続けるのかわからなかったり、子どもに壊されたり汚されたりする可能性を考えると、格安の電子ピアノはおすすめだと思います。
また、ピアノを購入した後は、楽譜が欲しくなるでしょう。
楽譜は、「ぷりんと楽譜」というサイトで1曲から購入することができますので、あわせてご覧ください。
以上、このページでは初心者におすすめな格安電子ピアノ 購入の決め手別にご紹介についてご紹介しました。