Sペン付きでペン入力ができる人気のGalaxyタブレット「Galaxy Tab S6 Lite」の2024年モデルが、2024年7月31日に国内で発売されました。
価格は5万3,570円なので、Sペン付きのタブレットとしては最も安いです。(本ページ初公開時)
同様にSペン付きのタブレットで低価格帯のものとしては、「Galaxy Tab S9 FE」(68,800円)があります。
約1万5千円の差がありますが、機能的にはどのような点が異なるのか、両者の違いについて調べてみました。
このページでは、「Galaxy Tab S6 Lite 2024とGalaxy Tab S9 FEの違いはどんなところ?」についてご紹介します。

それぞれどんな人におすすめかも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
より新しいGalaxy Tab S10 LiteとS10 FEの比較記事も作成しました。
2025年4月18日に新しく登場したGalaxy Tab S10 FEとS9 FEの比較記事はこちらからご覧ください。
Galaxy Tab S9 FEのレビューはこちらからご覧ください。
今回比較対象となるGalaxy Tab S9 FEと同時期に発売されたGalaxy Tab A9+の違いについて比較したページもありますので、より低価格なタブレットが欲しい方はこちらもご覧ください。
Galaxy Tab S6 LiteとGalaxy Tab S9 FE
今回比較したのは、Galaxy Tab S6 Lite+とGalaxy Tab S9 FEです。
どちらもGalaxyのフラッグシップシリーズである「Sシリーズ」に位置付けられていますが、「S6」というナンバリングから「S9」の3世代前の機種だということがわかります。その「Lite」版なので「FE」と同じように「S6」の廉価版という位置づけです。
Galaxy Tab S6 Liteは人気の機種で、これまで何度もマイナーチェンジをした新たな製品が発売されてきました。今回はその2024年バージョンとなります。
Galaxy Tab S9 FEはS9 FEシリーズとして、Galaxy Tab S9 FE+との2機種が展開されています。また、S9 FEシリーズは、S9シリーズの廉価版となりますが、S9シリーズとしては、S9、S9+、S9 Ultraの3機種が展開されています。
ちなみに、S9 FE+はauから5G(au回線)に対応したものも販売されています。
Galaxy Tab S6 Lite 2024とGalaxy Tab S9 FEの比較表
Galaxy Tab S6 Lite 2024とGalaxy Tab S9 FEの違いを比較表としてまとめました。
比較項目 | Galaxy Tab S6 Lite 2024 | Galaxy Tab S9 FE |
---|---|---|
価格(Amazon参考) | 53,570円 | 68,800円 |
本体の高さ | 約244.5mm | 約254.3mm |
本体の幅 | 約154.3mm | 約165.8mm |
本体の厚さ | 約7.0mm | 約6.5mm |
重さ | 約465g | 約523g |
カラーバリエーション | 1色(オックスフォードグレー) | 3色(グレー、ミント、ラベンダー) |
画面サイズ | 10.4インチ | 10.9インチ |
最大解像度 | 2000×1200(WUXGA+) | 2304×1440(WUXGA+) |
画面の種類 | TFT液晶 | TFT液晶 |
SoC | Exynos 1280 | Exynos 1380 |
クロック周波数 | 2.4GHz, 2GHz | 2.4GHz,2GHz |
コア数 | オクタコア(8コア) | オクタコア(8コア) |
メモリ | 4GB | 6GB |
ストレージ容量 | 64GB | 128GB |
外部ストレージ | MicroSD 最大1TB | MicroSD 最大1TB |
Sペン | 対応(付属) | 対応(付属) |
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証(側面ボタン)、顔認証 |
防水・防塵性能 | なし | IP68 |
バッテリー性能 | 7040mAh | 8000mAh |
カメラ | (アウトカメラ) 約800万画素 (インカメラ) 約500万画素 | (アウトカメラ) 約800万画素 (インカメラ) 約1200万画素 |
イヤフォンジャック | あり | なし |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 |
国内発売年月日 | 2024年7月 | 2023年10月 |
対応OS | Android 14 | Android 13 ※Android 14へのソフトウェアアップデートが可能 |
GPS | 対応 | 対応 |
NFC(おサイフ機能など) | 非対応 | 非対応 |
USB | USB2.0 Type-C | USB2.0 Type-C |
DeXモード | 対応 | 対応 |
付属品(Sペン以外) | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド | USBケーブル(C to C)/イジェクターピン/クイックスタートガイド |
Galaxy Tab S6 Lite 2024とGalaxy Tab S9 FEで大きく違うところ
全体的に見ると、やはりS9 FEの方が値段が高い分、スペックも高くなっています。特に大きな相違点としては以下のとおりです。

それぞれの違いについて、見ていきましょう。
価格の違い
S6 Liteは53,570円に対し、S9 FEは68,800円となっています。その差は約1万5千円です。
ただ、Amazonのセールなどでは、S9 FEは6万円近くまで値下がりします。
S6 Liteも同じように4万円台まで下がるのではないかと思います。
ペン入力ができるタブレットやSペン対応のGalaxyが欲しいけど、できるだけ安い機種がいい方には、価格の安いS6 Liteがおすすめです。
大きさの違い
S6 LiteはS9 FEよりもひと回り小さいです。
具体的には、縦・横の大きさが約1cm小さくなっています。しかし、厚さはS9 FEの方が5mm薄くなっています。
そのため、厚みをとるのか、面積的な大きさをとるのかで好みが分かれそうです。
また、S6 Liteは本体サイズが小さい分、画面サイズも小さくなっており、約0.5インチ小さくなります。さらに、重さは約60グラムも軽くなります。
できるだけコンパクトなタブレットが欲しい方には、S6 Liteがおすすめです。
処理性能の違い
処理性能については、SoCはどちらもSamsungが開発したExynosが採用されています。クロック周波数も同じですが、実際は、S9 FEに搭載されているExynos 1380の方がより高性能です。
スマホやタブレットの性能を比較するときに使われるベンチマークアプリ「AnTuTu」のスコアでは、S9 FEは約58万、S6 Liteは約47万となっており、S9 FEの方が約11万スコアが高くなっています。
また、メモリの大きさもS9 FEの方が2GB大きいため、複数のアプリを起動したときの動作でも安定性が高いでしょう。
結果として、処理性能はS9 FEの方が高性能となります。

指紋認証の有無
S9 FEには指紋認証がありますが、S6 Liteには搭載されていません。
どちらも顔認証があるから問題ないと思われるかもしれませんが、実は、Galaxyタブレットでは、セキュリティ上の都合で、4時間以上ロックした状態でロックを解除しようとすると、パスコードの入力やパターンの入力などが求められ、顔認証ではロック解除ができないのです。
これが結構面倒くさかったりします。
しかし、指紋認証があれば、4時間以上ロックしていても、指紋認証でロック解除をすることができるのです。(24時間以上経過すると、指紋認証でもロック解除ができなくなります。)
また、マスクを着用していたり、サングラスをかけている場合は、顔認証が使えませんので、指紋認証があるとロック解除が便利になります。(逆に手袋をしていると指紋認証ができません。)
このように指紋認証を利用したい方には、指紋認証が搭載されたS9 FEがおすすめです。
防水・防塵性能の違い
S9 FEはIP68相当の防水・防塵性能がありますが、S6 Liteには防水・防塵性能はありません。Sペンについても、S9 FEに付属するものには防水・防塵性能がありますが、S6 Liteのものには、ついていない可能性が高いです。
キッチンやバスルームなど水気のある場所での使用を想定している場合や、雨に降られる可能性のある屋外での使用をメインに考えている場合は、S9 FEがおすすめと言えます。

イヤフォンジャックの有無
イヤフォンジャックの有無も大きな違いです。人によってはイヤフォンやヘッドフォンを有線で接続したいという方もいるでしょう。
しかし、S9 FEにはイヤフォンジャックがなく、有線で接続するにはUSBケーブルへの変換が必要です。これに対し、S6 Liteには、イヤフォンジャックが搭載されています。
そのため、有線で接続したい場合は、S6 Liteを選択しましょう。
どちらを買うべきか
Samsungから新たに発売されたGalaxy Tab S6 Lite(2024)とGalaxy Tab S9 FEは、Sペンがついた低価格なタブレットなので、ペン入力ができるタブレットをできるだけ安く欲しい方にはどちらも「推セル!」端末です。
約1万5千円の価格差がありますが、値段の安さやコンパクトさ、イヤフォンジャックの有無を求めるのであれば、Galaxy Tab S6 Liteをおすすめします。
より高性能なものやもう少し大きな画面、防水・防塵性能を求めるのであれば、Galaxy Tab S9 FEをおすすめします。

性能の向上や防水・防塵性能、指紋認証に約1万5千円を追加したいと思えるかどうかがポイントとなりますね。
Sペンはなくてもいいから、安いGalaxyタブレットが欲しいという方にはGalaxy Tab A9+がおすすめです。
まとめ
約1万5千円の違いがあるGalaxy Tab S6 LiteとGalaxy Tab S9 FEですが、比較してみると大きさや処理性能、防水・防塵性能などに違いがあることがわかりました。
ペン入力ができるタブレット、Sペン対応のGalaxyタブレットを安く手に入れたい方は、このページを参考に検討してみてください。
以上、このページでは、「Galaxy Tab S6 Lite 2024とGalaxy Tab S9 FEの違いはどんなところ?」について、ご紹介しました。