エクセルでは、関数を入力することがメインの作業のひとつになりますが、その作業を素早く簡単に行うことができれば、時短にもつながり、作業がぐっと楽になります。
また、エクセルにはたくさんの関数がありますが、そのスペル覚えるのも大変ですし、スペルを打ち間違えることもありますよね。
しかし、関数を入力するときに関数のスペルを全部入力する必要はないのです。
ということで、このページでは、エクセルで関数入力を早く簡単に!表示される候補を確定させる方法をご紹介します。
スグにためセル! – ここを読めばすぐ使える
関数を入力するときは、関数のスペルを2、3文字入力し、表示される関数候補の中から選択してTabキーを押すと素早く簡単に入力できます。
1 関数を途中まで入力する。
2 上下キーを押して、目的の関数にカーソルを合わせる。
3 Tabキーを押すと関数が自動で入力される。
※ より詳しい解説はここから下に続きます。
表示される関数の候補を確定させたい
エクセルでは、関数を入力するとき、1文字入力するたびにこのように関数の候補が現れます。
さらに文字を入力していけば、だんだんと候補が絞り込まれていきます。
このように、関数の最初の2、3文字を入力すれば、目的の関数が絞り込まれてきますが、ここで表示される関数の候補を確定する方法が意外な「落とし穴」となっています。
というのも、漢字を入力するとき、漢字の変換を確定するにはEnterキーを使いますよね。
そのため、この関数候補の確定にもEnterキーを使ってしまいそうですが、Enterキーを押すとセル入力が終了してしまい、次のようにエラーになってしまいます。
あるいは、マウスでダブルクリックすることでも関数の候補を確定させることができますが、マウスを使うと余計な時間がかかってしまいます。
関数の候補を確定させるにはTabキーを押す
関数の候補を確定させるにはEnterキーやマウスではなく、Tabキーを使います。
つまり、Tabキーを押すことで関数が確定され、セルに関数が入力されるのです。
漢字の変換の時と同じようにENTERキーを押したくなる気持ちもわかりますが、ここでは、Tabキーとなりますので、お間違えないようにしてください。
こんなときにためセル!
このテクニックは次のような場面でためセルのです。
スペルの長い関数を入力するとき
上で説明してきたように、関数を入力するときは途中まで入力してTabキーでOKなので、関数をすべて入力する必要がなく、時短につながります。
SUM関数のように短い関数の場合はそこまで時短につながりませんが、COUNT関数やAVERAGE関数などスペルの長い関数を入力するときには、効果を発揮します。
関数名が完全にわからないとき
また、途中までの入力でいいということは、関数名、つまり関数のスペルを完全に覚える必要もありません。
そのため、関数名が完全にわからなくても、最初の数文字さえわかっていれば、入力することができるのです。
例えば、特定の文字を別の文字に置き換えるSUBSTITUTE関数という関数がありますが、スペルが長いし、発音もわかりづらく、覚えにくいです。
しかし、最初の3文字「SUB(サブ)」さえ覚えておけば、下の図ように入力することができます。
ここでTabキーを押せば、次のように入力が完了します。
こんなときはタメせない・・・
ところで、関数の入力方法は、ここまで説明してきたような関数ボックスへ直接入力する以外にも「関数の挿入」ボタンを使用しても、入力することができます。
関数の挿入ボタンをクリックすると「関数の挿入」ダイアログが表示され、関数を検索することができますが、この方法では、途中まで入力してTabキーを押すという、これまで説明してきた方法は使えません。
まとめ
いかがでしたか。
今回ご紹介したテクニックは、エクセルのメインの作業のひとつである関数入力の際に、時短につながるテクニックでした。
また、使いたい関数のスペルがあいまいなときでも、正確に入力することができるようになります。
これまで関数の候補を確定させるときには、ENTERキーやマウスを使っていた人のちょっとしたもどかしさも解消されたことでしょう。
ということで、関数を入力するときは、途中まで入力してTabキーを押しましょう!
以上、このページでは、エクセルで関数入力を早く簡単に!表示される候補を確定させる方法をご紹介しました。