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エクセルで別々のセルの文字列を結合してまとめる方法(文字の足し算)

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「姓」と「名」が別々のセルに入っていて、フルネームにまとめたい…
住所の「都道府県」「市区町村」「番地」を一つのセルに表示したい…
Excelでバラバラに入力されたテキストを、きれいにまとめて表示できたら、もっと効率的なのに…

こんな風に思ったことはありませんか?

エクセルでは、数の足し算、引き算が可能ですが、実は文字の足し算もできます。この「文字の足し算」とは、複数のセルに入力されたテキストを一つにまとめることを指します。

この記事では、Excelでテキストを結合する最も一般的な方法から、より高度な方法まで、具体例を交えながらわかりやすく解説します。

スグにためセル! – ここを読めばすぐ使える

エクセルで複数のセルの文字列を結合してひとつのテキストにまとめるには、「&」を用いて「=A1&A2」のように入力します。

役に立った

※ より詳しい解説はここから下に続きます。

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「文字の足し算」??

私たちが普段「足し算」と聞くと、1+2=3 のように数値を合計するイメージが強いでしょう。
しかし、Excelの世界では、この「足し算」の概念が文字(テキスト)にも適用されます。

Excelでの「文字の足し算」とは、具体的には複数のセルに分かれて入力されているテキストを、まるでつなぎ合わせるかのように一つのセルにまとめることを指します。この作業は、専門用語では「文字列の結合」や「文字列の連結」と呼ばれます。

例えば、

  • A列に「山田」、B列に「太郎」と入力されている場合に、C列に「山田太郎」と表示する。
  • A列に「東京都」、B列に「新宿区」、C列に「西新宿」とある場合に、D列に「東京都新宿区西新宿」と表示する。

このように、個別の情報をまとめて、より見やすい形に整形するために行われます。

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基本編:最も簡単な「&(アンパサンド)」演算子でテキストを結合する

エクセルで数字の足し算は「+」を用いますが、文字列の足し算では「&(アンパサンド)」を使います

具体的にはA1セルとB1セルの文字列を足し算したいときは、下のように入力します。

=A1&B1

具体例:姓と名を結合する

それでは、下の図のようにA1セルに「山田」、B1セルに「太郎」と入力されているときに、C1セルにその結合したテキストを表示させてみましょう。

「=A1&B1」と入力すると、C1セルには「山田太郎」と表示されます。簡単ですね。

間にスペースや記号を入れたい場合

姓と名前の間にスペースを入れたいという場合もあるでしょう。
または、名前の最後に「様」を追加したいということもあるでしょう。

このようなときは、それらをダブルクォーテーション(”)で囲んで「&」で連結します。

例えば、姓名の間に半角スペースを入れたい場合は、下のように入力します。

=A1&” “&B1

「” “」(ダブルクオーテーションの間に半角スペース)で半角スペースを表しています。A1セルとB1セルと半角スペースを&で結合しているのです。

名前の最後に「様」とつけたい場合は、下のように入力します。

=A1&B1&”様”

「様」もダブルクオーテーションで囲んで&で結合します。

知っておきたいこと:数値の結合

上でも記載しましたが、数字の足し算は「+」を使いますが、文字の足し算は「&」を使います。

では、「=10+10」を「=10&10」と入力するとどのようになるでしょうか。

実は、「&」で数値を結合すると、数値は自動的にテキストとして扱われます。
そのため、「=10&10」は「20」ではなく、「1010」となるのです。

応用編:便利な「CONCAT」関数と「TEXTJOIN」関数

&(&演算子)はシンプルで便利ですが、結合するセルが多い場合や、特定の区切り文字を自動で挿入したい場合には、関数を使うとさらに効率的です。

1. CONCAT(コンカット)関数

CONCAT関数は、複数の文字列を結合するための関数です。&演算子と同じように文字列を連結しますが、引数として複数のセルやテキストを指定できます。

CONCAT関数の書式

=CONCATENATE(テキスト1, [テキスト2], …)

  • テキスト1: 結合したい最初のテキスト、セル参照、または数式
  • [テキスト2], …: 結合したい追加のテキスト、セル参照、または数式(省略可能)

結合したいセルが隣同士であれば、テキスト1に「A1:A2」のように入力することができます。

具体例:CONCAT関数で姓と名を結合する

例えば、A1セルに姓、B1セルに名前が入力されているときに、C1セルに結合後のテキストを表示させるには、次のように入力します。

=CONCAT(A1:B1)

&演算子とは異なり、複数のセル範囲を一度に指定できるため、例えば、A1~D1の文字を結合したいというときには、CONCAT関数を使用したほうがよいでしょう。

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2. TEXTJOIN(テキストジョイン)関数

TEXTJOIN関数も、テキストを結合することができる関数ですが、結合の際に区切り文字を指定することができる点や空のセルを無視するかどうかを指定できる点がCONCAT関数と異なります。

TEXTJOIN関数の書式

=TEXTJOIN(区切り記号, 空白を無視する, テキスト1, [テキスト2], …)

  • 区切り記号: 各テキストアイテムの間に挿入したい文字列(ダブルクォーテーションで囲む)。例: ” “, “-“, “, “
  • 空白を無視する: TRUEを指定すると空のセルを無視します。FALSEを指定すると空のセルも結合対象として扱います。
  • テキスト1, [テキスト2], …: 結合したいテキスト、セル参照、またはセル範囲。

具体例:TEXTJOIN関数で住所を結合し、空のセルを無視する

下の図のようにA列からD列にそれぞれ都道府県、市区町村、番地、建物名が入力されているときに、すべてを結合した住所をE列に計算してみます。

  • E2の例では、””(空文字列)を区切り記号に指定しています。
  • E3の例では、” ”(全角スペース)を区切り記号に指定しています。

よくある問題と解決策

  • 結合すると数値がテキストになる:
    • これは正常な動作です。もし数値として計算したい場合は、テキスト結合ではなく、算術演算子(例: +)を使用してください。
  • 日付を結合すると数字の羅列になる:
    • Excelは日付をシリアル値という数値で管理しているためです。日付をテキストとして結合したい場合は、TEXT関数を使って日付の表示形式を指定する必要があります。
    • 例: =TEXT(A2,”yyyy/mm/dd”)&” “&B2 (A2の日付を「YYYY/MM/DD」形式にしてB2と結合)
  • 不要なスペースが入ってしまう:
    • セルに入力されているテキストの前後に意図しないスペースが含まれている可能性があります。TRIM関数を使って、不要なスペースを削除してから結合してみてください。
    • 例: =TRIM(A2)&TRIM(B2)
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【ここでためセル!】文字の足し算が使える場面

ここまでご説明してきた文字の足し算ですが、最初から結合した文字を入力しておけばいいのでは?と思いませんか。

しかし、エクセルを使っていると、そういうわけにもいかない場面が出てくるのです。
つまり、最初から結合後の文字を入力するのではなく、セルを参照して文字の足し算をしなければならない場面があるのです。

例えば、以下のような様々なシーンで役立ちます。

ここでためセル!
  • データを整えるとき: 姓と名、都道府県、市町村、番地といったバラバラの住所情報などを一貫した形式にまとめる。⇒もらったデータがバラバラだった。。。
  • レポートを作成するとき: 複数のデータを組み合わせて、より詳細な説明文やタイトルを作成する。⇒参照元の文字列が変更する可能性がある。
  • 分析の準備として: 特定の条件でデータをフィルタリングしたり、ピボットテーブルを作成したりする際に、結合されたテキストが必要になる場合。⇒分析のための作業用として作成が必要。

まとめ:Excelテキスト結合のマスターへの道

Excelでテキストを結合する方法は、シンプルな&演算子から、CONCAT関数、TEXTJOIN関数まで、様々な選択肢があります。

  • 簡単な結合: &演算子
  • 複数のセルを結合: CONCAT関数
  • 区切り文字を自動挿入し、空のセルを無視して結合: TEXTJOIN関数

あなたの目的に合わせて最適な方法を選ぶことで、データ処理の効率が格段に向上します。
ぜひ、このページを参考に、日々のExcel作業に役立ててください!

以上、このページでは、「エクセルで別々のセルの文字列を結合してまとめる方法(文字の足し算)」についてご紹介しました。

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