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エクセルでここまでの出現回数を数える方法(その日までの出席回数など)

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エクセルで「ここまでの出現回数」を数えたいということはありませんか。

つまり、「A」という文字が初めて出てきたときは「1」、次に出てきたときは「2」、その次に出てきたときは「3」・・・といった感じで、その時点での出現回数を数えたいということです。

例えば、下の参加者名簿の「参加回数」を見てください。

この参加者名簿では、参加日ごとに参加者名を記録していますが、ある人物がある日時点では、何回目の参加となるのかを「参加回数」欄に表示しています。

例えば、Aさんであれば、4月10日時点では1回目の参加、4月11日時点では2回目の参加、4月12日時点では3回目の参加・・・といった具合です。

このように、このページでは、エクセルでここまでの出現回数を数える方法(その日までの出席回数など)についてご紹介します。

スグにためセル! – ここを読めばすぐ使える

エクセルで「ここまでの出現回数」を数えるには、最初のセルにCOUNTIF関数を使って出現回数を数える計算式を入力し、それを最後のセルまでコピーします。ただし、最初のCOUNTIF関数では、入力する範囲の初めだけを絶対参照にしておくことがポイントです

ここまでの出現回数を数える方法
  • Step1
    最初のセルに次の式を入力する。

    =COUNTIF($数えたい最初のセル:今数えたいセル,今数えたいセル

    ※数えたい最初のセルは絶対参照にしておくこと。

  • Step2
    Step1で入力したセルを最後までコピーする。
役に立った

※ より詳しい解説はここから下に続きます。

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ここまでの出現回数を数えるには

「ここまでの出現回数を数える」ということは、「最初から今回までに、指定した文字が何個あるか数える」ということです。

特定の範囲の中で特定の文字を数える関数といえば、「COUNTIF関数」ですね。

ということで、今回はCOUNTIF関数を使います。ちなみに、COUNTIF関数の構成は次のようになっていました。

=COUNTIF(範囲,検索条件)

範囲には、数えたい範囲を指定します。そして、検索条件には数える文字列などを指定します。

今回は特に範囲の「初め」と「終わり」に意識していきたいと思います。

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1つずつ数えてみる

では、例として、下の図の一番上にいるAさんの参加回数(D3セル)を数えてみましょう。

この場合の範囲は、「初め」がC3セルで、「終わり」もC3セルですね。そして、検索条件は「Aさん」と入力されているセルなので、こちらもC3セルとなります。

つまり、COUNTIF関数を使ってあらわすと次のようになります。

=COUNTIF(C3:C3,C3)

これをD3セルに入力してみると、当然その時点での参加回数は「1」と表示されますね。

次に、Bさんの参加回数(D4セル)を数えてみましょう。

この場合、範囲の「初め」はC3セル、「終わり」はC4セル、検索条件もC4セルとなります。
これを計算式であらわすと次のようになります。

=COUNTIF(C3:C4,C4)

同じような考えで、それぞれ計算式であらわすと、次のようになります。

4月10日 Aさん =COUNTIF(C3:C3,C3)
Bさん =COUNTIF(C3:C4,C4)
Cさん =COUNTIF(C3:C5,C5)
4月11日 Aさん =COUNTIF(C3:C6,C6)


=COUNTIF(C3:・,)
=COUNTIF(C3:・,)
=COUNTIF(C3:・,)

この表を見てみると、範囲の初めのC3はずっと変わりませんが、範囲の終わりや検索条件はそれぞれ変化しているのがわかります。また、範囲の終わりと検索条件は同じセルを指していることがわかります。

つまり、範囲の初めは「数えたい最初のセル」で、範囲の終わりと検索条件は「今数えたいセル」となるのです。

コピーできない!?

ところで、エクセルでは、セルをコピーすると自動的にセルの範囲も移動してくれます。しかし、今回の例では、「数えたい最初のセル」は移動させたくないため、コピーすることができないのでしょうか。

試しに先ほど入力したD3セルをそのまま下のセルにコピーしてみましょう。

すると、すべての答えが「1」になってしまいました。

例えばD6セルは「2」となってほしいのですが「1」となっています。この計算式を確認してみましょう。

上の図のとおりD6セルの計算式は次のようになっています。

=COUNTIF(C6:C6,C6)

しかし、D6セルの正しい計算式は次のとおりです。

=COUNTIF(C3:C6,C6)

やはり範囲の初めがズレてしまって、「数えたい最初のセル」ではなくなっています。

コピーで一気に作成することはできないでしょうか。

ためセル!
ためセル!

大丈夫です!「絶対参照」を使えば、コピーでも一気に作成することができます。

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絶対参照と相対参照

ここで話が変わりますが、エクセルには「絶対参照」と「相対参照」というものがあります。

絶対参照 セルをコピーしても、入力されたセル範囲が変わらないもの。
セルに「$」をつけることで「絶対参照」になる。
相対参照 セルのコピーに合わせて、入力されたセル範囲が移動するもの。
何も入力せずにセルを入力すると「相対参照」になる。

エクセルでは何もしなければ自動的に相対参照となります。
これを絶対参照に変更したい場合は、計算式の入力中にF4キーを押すのです。

例えば、下の図のように数える範囲を固定したい(絶対参照にしたい)場合は、範囲を指定後にF4キーを押します。

すると、範囲に「$」がついて、絶対参照となるのです。

このF4キーを押したときの動作ですが、指定した範囲全体に「$」がつきました。

でも、今回は範囲の初めだけを固定しておきたいのです。F4キーを押すと自動的に範囲全体に「$」がつくため、意外と見落としがちですが、実は、範囲の初めだけや終わりだけを絶対参照にすることができるのです。

範囲の初めだけや終わりだけを絶対参照にするには、そこだけに「$」をつければよいのです。

つまり、D3セルだと次のようになります。

=COUNTIF($C$3:C3,C3)

この状態であれば、D3セルを下にコピーしても、範囲の初めのC3は固定されているので、他のセルも正しい答えが表示されるようになります。

つまり、「ここまでの出現回数」を数えるには、次の計算式になるということです。

=COUNTIF($数えたい最初のセル:今数えたいセル,今数えたいセル

ここでの重要なポイントは、範囲の初め、つまり「数えたい最初のセル」だけに「$」をつけて、固定してあげるということです。

意外と見落としがちな範囲の初めだけや終わりだけを絶対参照にすることができますので、このテクニックはぜひ覚えておきましょう。

実際にタメしてみる

ここまでのご説明で、入力すべき計算式はわかっていただけたと思いますが、実際に入力するときはこの計算式を直接入力するのではなく、マウスも使って範囲を指定したりするかと思います。

その場合にどうやって範囲の初めだけを絶対参照にするのかについては少し注意が必要ですので、下の参加者名簿を例としてその手順をご紹介します。

ということで、D3セルに「=COUNTIF(」と入力します。

そして、範囲のうち「数えたい最初のセル」を指定しますので、C3セルをクリックします。

範囲の終わりである「今数えたいセル」もC3なので、このセルだけを考えると、上の図のままでいいのですが、下にコピーするときは、「今数えたいセル」がC4、C5・・・と変化してほしいので、あえて「C3:C3」というように範囲の終わりも表示してあげる必要があります。

そこで、この状態でキーを押しましょう。
すると、「C3」と改めて入力しなくても、下の図のように範囲が「C3:C3」に変わります。

ここで範囲の初めだけを絶対参照にするために、マウスを使って、最初の「C3」のところにカーソルを動かします。カーソルの位置は最初の「C3」の後ろでも構いませんが、下の図のように「C」と「3」の間でも大丈夫です。

ヒント

ここでマウスを使ってカーソルを移動しましたが、キーではダメなのかと思われるかもしれません。しかし、この状態で単純にキーを押すと、セル範囲が移動してしまうのです。

カーソルを動かしたい場合は、キーを押す前に一度F2キーを押しましょう。こうすることで、カーソル移動モードに切り替わります。

カーソルを移動したら、F4キーを押します。
そうすると、「C3」が「$C$3」に変化し、絶対参照になります。

絶対参照になったら、マウスでカーソルを最後に戻して、「,今数えたいセル)」を入力します。

これで、入力は完了です。
ENTERキーを押すと、下の図のように「1」と表示されます。

あとは、これを下までコピーしましょう。

コピーするときは、D3セルの右下にカーソルを合わせ、カーソルが+になったら、ダブルクリックしましょう。そうすると一瞬で一番下までコピーされますよ。

しかし、このままだと、枠線の太さやセルの色までコピーされてしまいますので、右下のメニューを開き、「書式なしコピー(フィル)」を選択します。

すると、下の図のように表が完成します。

きちんと計算できているか、Bさんで確認してみましょう。

Bさんは4月10日では1回目(D4セル)となっており、4月11日で2回目(D7セル)、4月13日に3回目(D14セル)となっており、きちんと参加回数が計算されていることがわかります。

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計算式を確認してみる

計算式も確認してみましょう。

例えば、4月12日のAさんの参加回数は「3」となっていますが、計算式を確認してみると、きちんと、「数えたい最初のセル」はC3セルのまま固定されており、「今数えたいセル」はC9に移動していることがわかります。

まとめ

エクセルで「ここまでの出現回数」を数える場合、1つ1つのセルに計算式を入力せずとも、範囲の最初だけを絶対参照にすることで、1つ計算式を入力したら、あとはコピーでOKになります。

このように、範囲は初めだけ又は終わりだけを絶対参照にすることができますので、他の場面でも活用していくとよいでしょう。

以上、このページではエクセルでここまでの出現回数を数える方法(その日までの出席回数など)についてご紹介しました。

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