「Excelって、なんだか難しそう…」 「表計算ソフトって聞いたことはあるけど、何から始めればいいの?」
Excelをこれから学び始める皆さん、ようこそ!Excelは、ビジネスの現場はもちろん、日常生活でも非常に役立つ強力なツールです。
この記事では、Excelを初めて使う方でも安心して始められるよう、基本中の基本となる「必須のExcel関数」を10個厳選してご紹介します!これらの関数をマスターするだけで、日々のデータ整理や簡単な計算があっという間にできるようになり、Excelの便利さを実感できるはずです。
さらに、初心者の方にも分かりやすいように、丁寧な解説と具体的な活用例を盛り込みました。ぜひ最後まで読んで、Excelの第一歩を踏み出しましょう!
ということで、このページでは、「【Excel初心者必見!】今日から仕事で使える!基本の関数10選で効率アップ」についてご紹介します。
なぜ今、Excel関数を学ぶべきなのか?
「関数なんて難しそう…」と思うかもしれません。
でも大丈夫!基本的な関数をいくつか知っているだけで、Excelの可能性はぐっと広がります。
つまり、Excel関数を学ぶことは、皆さんのスキルアップと効率的な作業に繋がる、非常に価値のある投資と言えるでしょう。
Excel初心者が最初に覚えるべき基本関数10選
それでは、Excelを始めたばかりの皆さんが最初に覚えるべき、基本的でありながらも非常に役立つ関数を10個ご紹介します。一つひとつ丁寧に解説していきますので、ご安心ください。
【基本中の基本】合計は「SUM関数」で一発計算!
SUM関数は、指定された範囲内の数値を合計してくれる関数です。
SUM関数は下のような構成になっています。
=SUM(範囲)
範囲のところに、合計したいセルの範囲を入力します。
例えば、A1セルからA10セルの合計を求めたい場合は、次のように入力します。
=SUM(A1:A10)
SUM関数は次のような場面で活用できます。
【もう数えなくていい】「COUNT」関数で数値の数を自動カウント!
COUNT関数は、指定された範囲内に含まれる数値データの数を求めてくれる関数です。
COUNT関数は下のような構成になっています。
=COUNT(範囲)
範囲のところに、数を数えたいセルの範囲を入力します。
例えば、A1セルからA10セルに入力された数値データの数を数えたい場合は、次のように入力します。
=COUNT(A1:A10)
注意としては、COUNT関数で数えるのは数値データだけです。文字が入力されたセルは数える対象になりません。
例えば、1、あ、2と入力されている場合、COUNT関数の答えは「2」となります。
COUNT関数は次のような場面で活用できます。
【全て数える】「COUNTA」関数は数値も文字もすべてカウント
COUNTA関数は、指定された範囲内のすべてのデータの数を数える関数です。
COUNTA関数は下のような構成になっています。
=COUNTA(範囲)
範囲のところに、数を数えたいセルの範囲を入力します。
例えば、B1セルからB10セルに入力された数値データの数を数えたい場合は、次のように入力します。
=COUNT(B1:B10)
先ほどのCOUNT関数は数値データしか数えませんが、COUNTA関数は文字も含めて、何らかのデータが入力されているすべてのセルを数えます。
例えば、1、あ、2と入力されている場合、COUNTA関数の答えは「3」となります。
COUNTA関数は次のような場面で活用できます。
【条件付き集計の頼れる相棒!】「COUNTIF関数」で該当データだけを数える!
COUNTIF関数は、指定された範囲内で、指定した条件を満たすセルの数を数える関数です。
COUNTIF関数は下のような構成になっています。
=COUNTIF(範囲,条件)
範囲のところに数を数えたいセルの範囲を、条件のところに数える条件を入力します。
例えば、A1セルからA10セルの中で「りんご」の数を数えたい場合は、次のように入力します。
=COUNIF(A1:A10,”りんご”)
ここで、「りんご」は「””(ダブルクォーテーション)」で囲っていますが、数式の中で文字を入力したいときは、ダブルクォーテーションで囲むというルールがあるので、この点はご注意ください。
COUNTIF関数は次のような場面で活用できます。
【アベレージは任せて!】「AVERAGE関数」で平均値をスマートに!
AVERAGE関数は、指定された範囲内の数値の平均値を求めてくれる関数です。
AVERAGE関数は下のような構成になっています。
=AVERAGE(範囲)
範囲のところに、平均を求めたいセルの範囲を入力します。
例えば、A1セルからA10セルの平均を求めたい場合は、次のように入力します。
=AVERAGE(A1:A10)
COUNTA関数は次のような場面で活用できます。
【一番大きなデータは?】「MAX関数」で最大値を一瞬で表示!
MAX関数は、指定された範囲内の数値の最大値を求めてくれる関数です。
MAX関数は下のような構成になっています。
=MAX(範囲)
範囲のところに、最大値を求めたいセルの範囲を入力します。
例えば、C1セルからC10セルの中の最大値を求めたい場合は、次のように入力します。
=MAX(C1:C10)
MAX関数は次のような場面で活用できます。
【一番小さい数値はこれ!】「MIN関数」で最小値を求めたい!
MIN関数は、指定された範囲内の数値の最小値を求めてくれる関数です。
MIN関数は下のような構成になっています。
=MIN(範囲)
範囲のところに、最小値を求めたいセルの範囲を入力します。
例えば、D1セルからD10セルの中の最小値を求めたい場合は、次のように入力します。
=MIN(D1:D10)
MIN関数は次のような場面で活用できます。
【端数処理の達人!】「ROUND関数」で数値を思い通りに!
ROUND関数は、入力された数値を四捨五入する関数です。
ROUND関数は下のような構成になっています。
=ROUND(数値,桁数)
数値のところに四捨五入したい数値(セルをしてもOK)を、桁数のところには、何桁目まで表示するのかを入力します。
桁数には、一の位まで表示したい場合は「0」と入力し、十の位なら「-1」、百の位なら「-2」という風にだんだん数字が小さくなっていきます。覚え方としては、0を何個表示したいかで考えるとよいです。つまり、100の位なら0が2個なので「-2」、1000の位なら0が3個なので「-3」という感じです。
逆に小数第1位まで表示したい場合は「1」、小数第2位まで表示したい場合は「2」とだんだん数字が大きくなっていきます。
ということで、例えば「1234」を千の位(1000の位)までの表示としたい場合は、次のように入力します。
=ROUND(1234,-3)
なお、ROUND関数は四捨五入ですが、切り捨てしたい場合はROUNDDOWN関数、切り上げしたい場合はROUNDUP関数があります。
ROUND関数は次のような場面で活用できます。
【探したいデータはココ!】「VLOOKUP関数」で情報参照!
VLOOKUP関数は、特定の条件に一致するデータを、別の表から検索する関数です。
VLOOKUP関数は下のような構成になっています。
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索方法])
範囲に指定したセルのうち、最も左側の列の中から、検索値で指定したあたりを検索し、見つかった場合は、そこから数えて列番号だけ右に移動したセルの値を返す関数です。検索方法は省略可能ですが、ほとんどの場合は省略せず「0」と入力しておけばOKです。
具体的には、例えば、下の図のように商品の価格表があったとします。
この表では、A列に商品コード、B列に商品名、C列に価格が書かれています。

ここで、商品コードセルに入力された商品の価格を表示したいときは、次のように入力します。
=VLOOKUP(B7,A2:C4,3,0)
商品コードはB7セルに入力されていますので検索値にはB7セルを、範囲は上の表の範囲(A2:C4)を選択、列番号は、2番目の列なので2と入力します。
これで、商品コード「A001」の商品の価格「100」が表示されました。
この例のようにVLOOKUP関数を活用すれば、商品コードから商品名、金額を表示させたり、顧客IDを入力するだけで、顧客の名前や連絡先を別のシートから自動で表示させるといったことができるようになります。
VLOOKUP関数は次のような場面で活用できます。
【条件分岐の達人】「IF関数」でYES/NOを自動判定!
IF関数は、条件を満たすかどうかを判断し、条件を満たす場合に返す答えと、満たさない場合に返す答えを変える関数です。
IF関数は下のような構成になっています。
=IF(条件式,条件を満たす場合の答え,条件を満たさない場合の答え)
条件式の入力方法としては、例えば、A1セルの値が「0」の場合としたければ、「A1=0」と入力します。
A1セルの値が「0」より大きい場合としたければ、「A1>0」と、A1セルの値が「0」より小さい場合としたければ、「A1<0」と入力します。
以上や以下は「<=」「>=」という形で、大小記号と=を組み合わせて入力します。
具体的な例を示してみましょう。
例えば、テストの点数(B2セル)が80点以上の場合は「合格」、そうでない場合は「不合格」と表示させたい場合は、次のように入力します。
=IF(B2>=80,”合格”,”不合格”)

ここで、「合格」や「不合格」は「””(ダブルクォーテーション)」で囲っていることに注意してください。
IF関数は次のような場面で活用できます。
IF関数を活用することで、条件分岐ができるようになり、より高度な使い方ができるようになります。
ステップアップ!Excelをもっと便利にするヒント
関数を覚えるだけでなく、これらのテクニックも身につけると、さらにExcel作業がスムーズになります。
- ショートカットキー: Ctrl+C(コピー)、Ctrl+V(貼り付け)など、よく使う操作はショートカットキーで素早く!
- オートフィル: セルの右下の点をドラッグすると、連続したデータや関数が自動で入力できます。
- 書式設定: 文字の色や大きさ、罫線を調整して、見やすい表を作りましょう。
- フィルター: 必要なデータだけを選んで表示できます。
- 並べ替え: データを日付順や金額順に整理できます。
まとめ
今回ご紹介した10個の関数は、Excelを使い始める上で非常に大切です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一つひとつ試していくうちに、必ず「なるほど!」と理解できる時が来ます。
Excelは、あなたの作業を効率化し、よりスマートに仕事を進めるための強力なツールです。焦らず、楽しみながら、少しずつExcelのスキルを身につけていきましょう!
以上、このページでは、「【Excel初心者必見!】今日から仕事で使える!基本の関数10選で効率アップ」についてご紹介しました。